人類の後の人類

アウストラロピテクスとかネアンデルタール人といったような古代の人類と比較すると、現代人の体は大きく進化していると言えます。

脳の容積が大きくなり、身長は高くなり、体毛が薄くなり、より進歩した文明に適した体になっているのは明らかです。

一部の科学者は「人間の進化は既に止まっている」と主張しているそうですが、これからも文明が進化して生活様式が変わって行く以上、たとえそれが「進化」と呼べるものでなかったとしても何らかの「変化」が起こっていくのは恐らく間違いないでしょう。

こういうことを考える上で興味深いのが、ドゥーガル ディクソン氏の「マンアフターマン」という著作です。

「マンアフターマン」では未来の地球や宇宙の過酷な環境に適応するために、水中で生きられるようになった水中人間、宇宙線を浴びても生きられる宇宙人間というような奇怪な人類が描かれています。

その様はまるで楳図かずお先生の「漂流教室」に登場する蜘蛛人間さながらの悪夢、といった感じです(笑)

※動物版の「アフターマン」もあります。

興味のある方は検索エンジンで『アフターマン』or『マンアフターマン』と検索してみて下さい。

さすがに「マンアフターマン」はちょっと空想の世界のような印象を受けますが、現代でも失った手足を再生するための方法や、人間をサイボーグ化して強化する技術は研究されています。
だから、数百年後・数千年後の未来には、今とは全く違った生活様式・肉体を持った人間が生活している可能性は十分にあると思います。

「マンアフターマン」的に考えてみると、例えばこんな感じです。

-筋肉人間-

肉体労働の重要性が低下して人類の平均的筋力が低下する中、筋力・腕力に美的感覚を追求し、人工の筋肉とそれを維持するための組織をその肉体に移植した人間である。
彼らは多量のエネルギーと組織維持のためのタンパク質を必要とするため、数時間毎に成分を調整した加工食料を摂取する必要がある。
筋肉を大きくする場所やその形には、「時代の流行」も存在する。

-細身人間-

食糧危機の時代に少ない体重・小さいからだで生きられるように遺伝子改造された未来人。
肉体全般、特に腰部が細い事が美徳とされているため、生まれ持った胴体を人工のチューブに置換する手術が広く行われるようになっている。
ほとんど食料を摂取しなくても生きられるが、その分少しでも過剰に栄養を摂ると極端に体重が増加するため、楽しみのために「食事」をする時は食べた食物を吐き戻す事によって体型を保っている。

架空の未来人を想像しているうちに、何となく今でも似たような人たちがいるような気がしてきました・・・(笑)

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