トレーニー語は翻訳が必要?

仕事、スポーツを問わず世の中の色々な分野において、その世界では当たり前になっている専門用語や略語というものが存在します。

例えば化学や生物学、医療関係の仕事をしている人が「チューブ持ってきて」と言ったら、それは夏に聴きたい爽やかな音楽のCDなどではなく、たぶん試験管の事です。

また、音楽関係の仕事をしている人が「仕掛けを変えたい」と言ったら、それは魚を釣るための針やエサなどではなく、たぶん曲のはじまりの合図のことでしょう。

そしてこれらと同様に、筋力トレーニングの世界にもトレーニー特有の表現があるわけです。

昔、研究所長が加圧トレーニングの講習に参加したときに、あるトレーニーは加圧して行うアームカールについて、他の参加者の前で以下のように話していました。

「軽い重量なのに、レップを重ねるごとに襲ってくるバーンが凄いですね。それにセット数が少なくてもかなりのパンプアップがあります。なのにオールアウト状態になっても圧を抜くと体の疲労感はあまりないのが不思議な感覚です」

するとどうでしょう。
その講習の説明をしていた担当者は、彼の言葉を「翻訳」しはじめたではありませんか^^;

「今、彼が話したことを説明しますと、”何回もダンベルを持ち上げていると筋肉に焼け付くような感覚と張りが出てくるけれど、腕が限界まで疲れたと思っても圧力を抜くと体はあまり疲れていない”ということですね。」

そう、トレーニーの彼が話していた「トレーニー語」を、担当者は「一般的な日本語」に翻訳して他の参加者に伝えたというわけです。

その加圧トレーニングの講習にはトレーニーやスポーツ関係者だけでなく、医療関係者なども多数参加していたので、恐らく担当者はそのあたりに配慮して翻訳を行ったのでしょう(笑)

ちなみに加圧トレーニングの感想を述べたトレーニーの彼は、担当者が翻訳を行っている間、キョトンとした顔で聞いていました。
きっとジムにいるつもりで話していたから、なぜ翻訳が行われたのかが理解できなかったんでしょうね^^;

トレーニーのみなさん、知らず知らずのうちに会話が「素人さんお断り」のマニアックなものになってしまわないよう、くれぐれもご注意ください。

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