筋肉の走る方向を体感?

人間の筋肉を筋繊維の構造というミクロのレベルで分割すると、平滑筋と横紋筋、そして心筋に分けられます。

心筋はその名の通り心臓の筋肉で、自分の意思に関係なく常に動き続けています。
(これにつながっている血管が詰まってしまうのが、いわゆる心筋梗塞というやつです。)

そして平滑筋は主に血管や内臓などに存在する筋肉で、血管がキュッと収縮する動きとか腸のぜん動運動などに関わっているものです。
やっぱりこれも自分の意思で直接動かすことは出来ません。

で、最後に来るのが我々に一番身近な横紋筋。

筋繊維が一定の方向に整然と並んでいる筋肉で、自分の意思によって収縮させることができます。
基本的に筋力トレーニングで鍛える筋肉はこの横紋筋で出来ている骨格筋と呼ばれる筋肉群です。

よく筋肉図なんかで見る筋肉は細かい線が一定方向に走っているようなイラストになっていますが、あれが正に横紋筋。

ただ、普段のトレーニングの中では、筋肉の走る方向にまで考えが及ぶことはあまり無いでしょう。

我々が普段口にしている肉類も基本的には筋肉の部分であることが多いわけですが、「ほほう、この筋肉はこういう方向に走っているのか」などと考えて食事をするなんていう人は聞いたことがありません(笑)

それでも、実際に食肉をよく観察してみると、筋肉の走っている方向というのはけっこう明確に見分けることができるものです。

豚肉や牛肉なら厚めの肉をナイフなどを使わずに引きちぎるようにして切ってみれば、切れやすい方向があったり、断面の筋の走り方が見えるので、筋繊維の走り方が確認できるでしょう。

さらに、一番分かりやすいのが鶏肉です。

鶏のササミ

鳥のささみや胸肉などを加熱調理して裂いてみれば、見事に筋繊維の走っている方向に沿って肉がほぐれて行きます。

我々は筋力トレーニングをするとき、この筋繊維の方向に従って一生懸命筋肉を伸び縮みさせているわけです。

直接的に肉体改造に役立つわけではありませんが、こんな風に筋肉に関する豆知識を普段の生活の中で体感してみるのも結構面白いですよね^^

【告知】
ただいま、当研究所ではメルマガの読者さんを募集しています。
色々な特典を考えていますので、ぜひご参加ください^^
読者登録はこちらから

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP