夜の照明と睡眠の関係

しっかりと筋肉を休ませて筋力トレーニングの成果を引き出すためにも、ダイエット時には体のリズムを整えて代謝を維持してスムーズに痩せるためにも、質の良い睡眠は不可欠です。

しかし、上手く寝付けないといういわゆる「不眠」の症状に悩む人は意外と多いようで、女性の場合はなんと約半数がなんらか形で不眠の症状を自覚しているんだとか。

以前に、『サーカディアンリズムとダイエット』という記事で、朝日を浴びる事で体内時計を調節する方法についてご紹介しましたが、今回は夜の照明と睡眠について書いてみたいと思います。

さて、朝起きた時に日の光を浴びる事で体内時計の状態を「朝」にリセットできるなら、逆に夜に強い光を浴びていた場合はどうなのでしょうか?

なんとなく、逆効果であることが予想されますが実際にその通りで、理研の研究チームがマウスの細胞に夜光を当てる実験を行ったところ、細胞の体内時計が狂うという結果が得られたそうです。
参考コンテンツ:『夜中の光で…体内時計バラバラ 理研チームが発見』

人間とマウスの体内時計が全く同じではないかもしれませんが、光を感じて体内時計を調節するという仕組みは哺乳類に共通しているそうなので、やはり自然の環境と大きく違う照明は人間にとってもあまり好ましくないのは確かでしょう。

しかし、文明社会の現在では「日が沈んだら眠る」という生活はまず不可能です。
そこでグッスリ眠るためには、出来るだけ自然の常態に近くなるような光の状態を人工の照明器具を使って「演出」する必要が出てきます。

1.夜の照明は昼間より暗めにする

自然の状態では、太陽の光は日暮れになるほど弱くなっていくはずです。
ですから、夜になったら昼間よりも照明を弱くして、必要以上に強い光を浴びないようにしましょう。
光の強さを細かく設定できる照明器具が理想ですが、家庭用の蛍光灯でも大抵の場合は大まかな調整は可能だと思います。

2.照明の位置・光の方向を変化させる

太陽の光は、真昼は頭上の高い位置から降り注ぎ、夜に近くなるにつれて低い位置に移動して行きます。
これを人工の光で再現するには就寝前の一定時間は天井の照明を消してフロアライト(床に置くタイプの照明器具)を使ったりするのが良いそうです。
また、光の種類を蛍光灯から橙色系の白熱灯に変えたり、間接照明にすることで強さを和らげるのも「日暮れ」を演出するのには効果的です。

夜眠れないという症状に悩んでいる人は深夜までテレビを見たりゲーム・インターネットをするのは止めて、体がゆっくりと睡眠状態に移行できるような環境を整える方法を試してみて下さい。

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