筋トレ器具の歴史

今の時代に筋力トレーニングのためのウェイト器具といえば、ご存知の様にダンベルやバーベルが一般的です。

しかし、現在作られているようなダンベルやバーベルを製造するためにはある程度の科学技術が必要になるはず。
はたして、工業技術が発達していない大昔の人たちは、どんな器具を使ってトレーニングをしていたのでしょうか?

おもいっきり時代を遡ってみると、調べた限りの世界最古と思われる筋力トレーニングのエピソードは、古代オリンピックの勇者ミロに関するものです。
レスリング競技で6回の優勝に輝いたミロは、子牛を肩に担いで歩く事で体を鍛えていたそうです。

当然の事ながら子牛は毎日少しずつ大きくなっていくわけですから、体重も少しずつ重くなり負荷は上がっていきます。

この話は筋力が付くに従って少しずつ負荷を上げていくという筋力トレーニングの原則(漸進性過負荷の原則)を説明するのにしばしば利用されますが、古代オリンピックは紀元前9世紀から紀元後4世紀ごろの話。
ですから、どんな長寿の人でも、「ワシが若い頃は牛を担いで体を鍛えたもんじゃ」という人はもう存在しないでしょう・・・。

そういえば日本にも昔、忍者が毎日育っていく麻を庭に植えてそれを飛び越えるなんていう話もありましたね。

他にもケトルベルどは古代ロシア(700~800年くらい前?)から存在していたなんていう話も聞いたことがありますが、現在のダンベル・バーベルのような形のトレーニング用器具が登場したのは、比較的最近の話のようです。

ダンベルというのは英語のdumb「黙った・口のきけない」と bell「釣り鐘」が合わさってできた言葉で、
元々は「鳴らないベル」というような意味。起源は当時流行した教会の釣り鐘を真似たイミテーションの金属器具だったようです。

WikiPediaによると、これが19世紀初頭にグリップがついた現在のダンベルの形になったというのが定説とのこと。
(wikiより)

流石に可変式のダンベルを造るにはシャフトの太さやプレートの径を統一したり金属にネジ山を切ったりする技術が必要なので、恐らく初期に作られたのは固定式のいわゆる固定式の鉄アレイのようなものでしょう。

ちなみに鉄アレイを漢字では「鉄亜鈴」と書きますが、亜鈴は当て字などではなく「鳴らない鐘」というように英語を直訳したものだそうです。

研究所長は「アレイ」をスタートレックなどで「レーダーアレイ」という風に使われている英語のAlley(小路とか何かをする設備というような意味)だと思っていたのですが、全くの勘違いだったようです。^^;

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