王様の腹は・・・

ある国の王様は、たくましい体が一番の自慢でした。

人前に出るときはいつも力こぶ作って上腕ニ頭筋を見せびらかし、マッチョな王様として国民に尊敬されていました。

あるとき王様は自分の大柄な体に合った洋服を作るため、腕の立つ仕立て屋をお屋敷に呼び寄せました。

しかし体のサイズを測るために王様が薄着になると、なんと王様のお腹は水を飲みすぎたカバのようにボッコリと膨らんでいるではありませんか!

採寸を終えた仕立て屋は、王様から
「私の腹の事を他人に話したら、私のブログにお前が最低の仕立て屋だと書き込んでやるからな!」
と口止めされましたが、このことを他の人に話したくて話したくて仕方ありませんでした。

大きな秘密を心の奥底に抱え込んだ仕立て屋は、やがてストレスによって体調を崩してしまいました。

仕立て屋は思い悩んだ末に心療内科を受診したところ、
“そりゃあアンタ、抱えている秘密を発散する機会を持つことが、心の健康を取り戻すために最良の治療法ですよ( `∀´)”
と教えてもらいました。

さっそく仕立て屋は大声で叫ぶための場所を探しましたが、残念ながら仕立て屋の住んでいる安アパートでは、周りの住民に聞こえてしまう恐れがありました。

あまり縁の無いカラオケボックスに行く事も考えましたが、店員に
「うわ!wwこのひと一人でカラオケ来てるwww」
と思われてしまいそうで、どうしても決心がつきません。

そこで仕立て屋は愛用のパソコンを立ち上げて、心にしまい込んでいる秘密をキーボードにぶつける事にしました。
フォントサイズを100pxくらいにして、何度も何度も書き込めばスッキリするような気がしたのです。

王様の腹はカバの腹
王様の腹はカバの腹
王様の腹はカバの腹

・・・(ry

かば

何度も打ち込んでいるうちに、仕立て屋のストレスはどんどん解消されていきました。

気分が良くなった仕立て屋は、思いを込めて作成したそのファイルを、「王様の秘密.html」としてデスクトップに保存しておきました。

しかし、あろうことか仕立て屋のパソコンはコンピュータ・ウイルスに感染してしまっていたのです。
話題のファイル共有ソフトを通して、「王様の秘密.html」はあっというまに国中のPCに広がって行きました。

やがてその事実を知った王様は、ブログに仕立て屋の悪評を書き連ねようかと思いましたが、仕立て屋との利害関係が明らかであるこの状況では、逆にブログ炎上のための燃料を投下してしまう事になりかねません。

さんざん悩んだ挙句、王様は前向きに考えて自分の体型を改善する事にしました。

多少のバルク低下には目をつぶり、食事制限と腹筋運動を強化したトレーニングメニューを毎日こなしたのです。

そして数ヶ月の後、王様は見事に割れた腹筋、シックスパックを国民の前で披露することができたのでした。

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