人に感染するコンピュータウイルス

「コンピューターウイルスは人にも感染しますか?」
という冗談のような質問がFAQに載っていたのを見たことがありますが、どうやら医療機器のハイテク化が進んだ今、これが冗談では済まなくなるという可能性があるようです。

心臓に問題を抱えている人は、心臓の鼓動を調節してくれるペースメーカーや植え込み型除細動器(心臓がマヒしてしまった場合などにその状態を感知し、自動的にショックを与えてくれる装置)を埋め込んでいる事があります。

そして最近のペースメーカーや除細動器は、手術をした後でもその動作状態を確認したり、設定を調節できるように、電波によって外部からコントロールできる機能が付いているものが多い・・・とここまで書けば、カンの良い方はもうお分かりでしょう。

つまり外部から電波で操作できるのであれば、これを上手く(下手に?)操作すれば、リモコン操作のようにペースメーカーを止めてしまったり、除細動器で心臓に不必要なショックを与える事ができる・・・という事です。

実際にワイントン大とマサチューセッツ大の研究者が行った実験によると、体内に埋め込まれた装置から出ている電波を解析する事により、患者情報などの解析が可能だったそうです。

コンピューターウイルス

ただし現在のところは大学の研究室にある数百万円もするような機材を使って、専門家がやっとこさ情報を解析できる、というレベル。

従って普通のハッカー(どんな人が”普通のハッカー”なのかは分かりませんが^^;)にこれを悪用される心配はあまり無く、「連邦監査機関にもこれらを悪用した例などの報告は上がってきていない」とのことでした。

研究所長は大のSF好きなので、この日誌でもやれ人工筋肉だとかサイボーグ化だとかいう話を書いていますが、ハイテク化によって色々な物がハッキングの対象になる可能性が出てくるのはちょっと怖い話ですね。

冬などの乾燥している時期には、「感染防止のためにマスクを付けましょう!」を言われたりしますが、そのうちパソコンを扱う時も、「コンピュータを扱う時は、ウイルスに感染しないように必ず防護用ヘルメットを着用しましょう!」なんて言われたりするんでしょうか・・・

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