レポート:生命の進化について

インターネット上には、人体に関する面白い情報が色々と存在しています。

「研究所レポート」ではその中から、当研究所の外部研究員であるKEN☆KUNさんに報告していただいた興味深い情報についてご紹介したいと思います。

■レポート:生命の進化について

生物の進化について興味深い記事をみつけました。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51554264.html

ショウジョウバエを暗室で50年(=1400世代)育てたら感覚器などにかなりの変化が現れたそうです。

自分はダーウィンの進化論には懐疑的で環境の変化は遺伝的な変化にはならないと考えていました。
が、最近、遺伝子の中に環境によって発現する部分としない部分があると知り今回の記事で遺伝子の機能停止が何世代も続くと変化していくんじゃないかと思えるようになりました。

ただし、ナメクジウオが様々な動物に進化するような劇的な変化はウイルスなどの外から入ってきた遺伝子によると思います。

今回の記事ではショウジョウバエの1400世代は人類に換算すると3?4万年とありますが、計算すると4万年を1400世代で割ると29歳で子供を生む計算になります。

縄文時代などの文明が現れたころの寿命は30歳くらいだとすると子供を生むのは15歳くらいと考えるのが妥当。
それなら1400世代は2万年程度になり、思ったよりも早く遺伝的な変化が現れるんだと思われます。

アフリカで誕生した人類は黒人的な感じだったはずですが、何万年程度の年月で世界中に広がったときには白人になっていたことにも納得です。

この暗室でハエを50年も育てる面白いチャレンジを日本人が始めたことに驚きを感じます。
気の長い実験では82年も続く「ピッチドロップ実験」が有名ですね。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090315_pitch_drop/

限りなく固体のような液体が流れ落ちるのを観察するドモホルンリンクルをつくるような実験です。
ただ、日向で観察映像を世界配信する明るい実験で暗室とハエの地味ぃぃな日本の実験とは対照的です。

■研究所長より

私も遺伝子工学を専門に勉強していたのでショウジョウバエはさんざん育てましたが、1400世代はすごいですね。

あのハエは小さいのでレンズで苦労しながら観察しているうちに麻酔から覚めて逃げてしまったりするのですが、暗い実験室での継続的な培養と観察は、さぞ苦労された事でしょう・・・実験していた人間の方にも色々と変化が現れそうです(笑)

いわゆるダーウィン進化論で言えば、遺伝子が暗闇に適応して進化するというよりは、「たまたま暗闇に適した子孫が生き残って繁殖する」という事になると思いますが、機能停止している遺伝子とそうでない遺伝子の間で変異の確率が違ったりすれば、環境と遺伝子の関連について新しい発見になるかもしれません。

ピッチドロップ実験って、私は知らなかったんですが面白いですね。

ドモホルンリンクルは少なくともポタポタ抽出されるのが見えるわけですが、こちらはせいぜい数カ月に一度とか数年に一度というスパンで見るようにしないと、とてもイライラしそうです。

私だったら遠心分離機とかで思いっきりGをかけて、滴下速度を加速させようとか言い出すでしょう(笑)

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