コントのような筋トレ

スポーツジムでトレーニングをしていると、色々なタイプの人と出会う機会があります。

家で一人、黙々と筋トレをしている場合と違って、若い人から高齢の人まで、初心者から上級者まで色々な人の「トレーニング風景」を見ることができるのも、ジムでの楽しみの一つです。

特にマッチョな人や背の大きな人、美男美女というのは目をひく存在だと思いますが、まれにそういう範ちゅうを超えて目立存在のトレーニーが出現することがあります。

そんな独特なトレーニーの中でも、特に研究所長はの印象に残っているのが、ある特長を持った一人の男性トレーニーです。

その男性は、年の頃で言えば30代後半から40代前半くらい。
身長はどちらかというと小柄で、太っていもいなければ痩せてもいないごく普通の体型でした。

髪は短髪、いでたちはTシャツに短パン姿で週に3~4回ほどジムに現れる。
ここまでは、ごくごく普通のトレーニーと言えます。

しかし、彼には非常に目立大きな特長があったのです。

それは、筋トレ動作の動作範囲(可動範囲)が恐ろしく狭いということ。

例えばベンチプレスなら、肘を突っ張って腕を完全に伸ばした姿勢から、やや肘を曲げた状態までが彼の動作の範囲。
バーが上下する幅は大体5センチから10センチ足らずしかありません。

スクワットなら、完全に直立した姿勢から、ごくわずかに膝を曲げてかがんだくらいが彼の動作の範囲。
体が上下する幅はやっぱり5~10センチくらいです。

扱うウェイトは軽いのですが、動作がとても細かいので、苦悶の表情を浮かべながらも50~60回ぐらいの上下運動を延々と行っていました。

その昔、コメディアンの志村けんさんが、「ほっほっ!」という掛け声とともにほとんど体を曲げないで行う柔軟体操をネタにしていたことがありましたが、まさにそんな感じなのです。

初めのうちはどこかの関節を痛めていたりして、広い範囲で動作が行えない事情があるのかと思っていましたが、ストレッチや他の運動をしている所を見る限りどうもそうでは無いらしい・・・

周りから見ていた限りではその特殊なトレーニングで筋力が上がったり、体がたくましくなっている様子はありませんでした。
それなのになぜ彼がずっとそのトレーニングを続けていたのか、それは今でも謎のままです。

少し勇気を出して声をかけていたら、その謎が解けていたのかもしれないのに・・・と今でも後悔しています。

【告知】
ただいま、当研究所ではメルマガの読者さんを募集しています。
色々な特典を考えていますので、ぜひご参加ください^^
読者登録はこちらから

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP