筋トレがツライと思ったら

昔に比べると、「筋トレ」という習慣はかなり一般的になってきています。

俳優や女優をはじめ、お笑い芸人の中にも体を鍛えている人や「筋肉美」をウリにしている人をよく見かけるようになりました。

そのおかげで器具の種類やジムの数も増えるなど、トレーニング環境も整ってきています。

もっとも、ジムに通っている人の多くは「太らないように」とか「健康を維持するために」ということを目的にしているでしょう。

その反面、一部の熱心な人はトレーニング強度や重量を追求し続けます。

ストイックに筋トレメニューを組み、プロテインなどのサプリメントで栄養面も強化し、それこそアスリート的な生活をしていたりするわけです。

そうすると、本人が自発的にやっていることであるにも関わらず「やらなきゃ」という気持ちが強くなり、筋トレが義務のようになってしまうことがあります。

筋トレとストレス

目標を達成しようとする以上、ある程度の義務感は大切かも知れません。

しかし、それが行き過ぎて大きなストレスになってしまうようなら問題です。

本来なら筋トレというものは、究極的に言えば人生の質を上げるため、言い換えれば楽しく生きるためにやるものでなくてはいけません。

それが逆に人生の質を落としてしまうようでは本末転倒です。

そういうわけで今回は、長い人生の中で「筋トレとどう向き合っていくべきか」ということについて考えてみたいと思います。

目的を忘れない

筋トレをする人には、それぞれ目的があると思います。

例えば「カッコいい体になって異性に注目されるため」だったり、「スポーツの能力アップのため」だったりと人によって違いますが、とにかく人が行動を起こすには何らかの目的があるものです。

最初からパワーリフティングやボディービルのような筋肉のサイズや強さを競う競技のために体を鍛えている人もいることはいますが、そういう人にもその競技を選んだ理由があるはずですなんです。

これも人によって違いはありますが、例を挙げるなら「自信を付けるため」とか、「他人に認められるため」というようなものがそうです。

筋肉が強くなったり太くなったりすること以外に何の具体的なメリットも、感情の変化も無ければ、筋トレをする人なんてまずいないでしょう。

結局の所、筋トレの先には何らかの目的があるはずですから、それを忘れないことが大切だと思います。

もしもスポーツのために筋トレを始めたのなら、ひたすら重量や強度を追求するよりも、スポーツそのものにあてる時間を確保して楽しむことを優先すべきです。

筋トレと重量

健康管理のためなら必要以上に筋肉を痛めつける必要は全くありませんし、モテるためなら何よりも意識すべきは「異性にウケる」体型です。

やたらマッチョになっても、それが魅力的だと感じるのは一部の人だけなので、逆効果ということになる可能性すらあります。

最初は特定の目的を持って始めたにも関わらず、筋トレにのめり込むことで重量や筋肉量を増やすことに囚われすぎてしまう人は少なくありません。

もちろん、筋トレ自体を楽しんで続けられるのなら何の問題も無いのですが、、負担になってしまうようなら話は別です。

「本来何のためにやっているのか」というそもそも論に立ち返って、無駄な苦労やストレスから開放されましょう。

労力と効果の関係を考える

これは色々な事に言えますが、筋トレというのは「2倍の努力をすれば2倍の効果がある」というものではありません。

少しやっただけでもソコソコの効果は得られますが、それ以上を目指そうとすると、どんどん要求される努力のレベルが高くなってくるんです。

例えば、ベンチプレスで自分の体重と同じ重量のバーベルを持ち上げるだけなら、気が向いた時だけジムに行って練習するだけでも達成できます。

しかしこれが体重の2倍となるとそうはいきません。

個人差もありますが、普通はきちんとメニューを組んで、定期的なトレーニングを年単位で続ける必要があるでしょう。

効果を2倍にしたければそれこそ労力は5倍になったり10倍になったりすることもある、そんな世界です。

筋トレの努力と効果

だから、「もっと・もっと」と効果を追い求めると、必然的に小さな効果のために大きな努力を強いられるようになっていくわけです。

他人よりも優れた能力を手に入れたいという気持ちは誰にでもあると思いますが、それを求め始めるとキリがありません。

そういう意味で、自分自身が何を望んでいて、そのためにどこまでの努力ならできるのか、ということを考えておくべきだと思います。

スポーツのために体を鍛えている場合でも、プロのアスリートとして生きていく場合と、部活動や趣味としてやるのでは全くレベルが違うでしょう。

プロ選手になれる可能性がほぼ無いような人が、他のことをすべて犠牲にして体に鍛える必要はありません。

もちろん「自分自身の可能性にかけて必死に努力する」という生き方もアリだと思いますが、それはそういう生き方を楽しめる人だけがやればいいのではないでしょうか。

そのあたりの線引きをきちんとしておかないと、義務感とストレスの無限ループに陥ってしまうリスクが高くなると思います。

最後に

繰り返しになりますが、筋トレは最終的に人生の質を高めるものでなくてはならないはずです。

だからそれによって逆にストレスの種が増えるようであれば、筋トレとの向き合い方を考え直すことを検討してみてください。

持ち上げられる重量が多少減ったり、筋肉のサイズが少しくらい小さくなったとして、日々の生活にどんな悪影響があるでしょうか?

問題が「こだわり」や「プライド」だけにあるんだとしたら、それは考え方を変えるだけで解決できる問題ということになります。

そして逆に、トレーニングの強度や頻度を減らすことができたら、、どれくらい気分がラクになるかについても考えてみてください。

ストレスからの開放

筋トレは続けていないと意味がないものであるからこそ、ずっと続けられるような距離感を見極めるべきだと思います。

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