
握力を鍛える手軽な方法
握力というのは普段の生活の中でもよく使う筋力の一つでしょう。
スポーツでもボールを握るときや竹刀やラケットを握るとき、格闘技でも相手の胴着を掴んだり、拳を握りこむ時に活躍します。
当研究所にも「握力を鍛えたい」という人のご質問をいただく事が非常に多いので、まずは特別な器具を使わずに手軽に握力を鍛える方法をまとめてみたいと思います。
握力を生み出すのはどこの筋肉?
一口に握力といっても厳密には色々な分類があるのですが、まずは握力計を握るように手の平と指全体で物を握りこむ時の力、として話を進めましょう。
握力には色々な筋肉が関わっていますが、特に重要なのは前腕、つまりヒジから手首までの間にある筋肉です。
何かを強く握った時に前腕の部分に触れてみると、筋肉が強く緊張していることが分かるでしょう。
まずはトレーニングを開始する前に、この部分の筋肉を鍛えるという事を憶えておいて下さい。
「握力」の筋肉を鍛える手軽な方法
前腕の筋肉を鍛えるにはリストカールやリバースリストカールのような方法もありますが、握る力をアップさせたいならやはり手っ取り早いのは「物を握る動作」の筋力トレーニングです。
自宅で簡単にできる方法をご紹介しましょう。
何でも握れ!「連続グリップ」
これは、ダンベルのシャフトなどのグリップを、
素早くグッと握って、素早くパッと放す
という動作をただ延々と繰り返す方法です(笑)
しかし、バカにしてはいけません。素早く動作を繰り返そうとすればするほど、一度に収縮する筋繊維は多くなりますので、前腕を鍛える方法としてはとても有効なのです。
繰り返し行うと、前腕に焼け付くような痛みを感じてくる事でしょう。
ちなみにパンクラスの船木選手は、リングロープを連続して握る事で握力を強化していたそうです。
ところで、握るものに関してはバットやラケットのグリップでも、それこそ硬く丸めた新聞紙でも何でも構いません。ただし、太さは握りやすい太さのものを使う方がいいでしょう。
例えば野球のために握力をつけたいような場合は、ボールを連続して握るのもいいかもしれません。
水を握れ!「水中グリップ」
これは何も道具を使わずに、水の中でただ拳を握り、パッと広げるというのを繰り返す方法です。
素早くやろうとすればするほど水の抵抗が大きくなり、ハードなトレーニングになります。
効果的に行うコツは、手を開く時に手の平をストレッチするつもりで思いきり指を伸ばし、握るときは水を握りつぶすつもりで力強く・素早く行う事です。
回数やセット数について
上に書いたような方法で握力を鍛える場合、1セットの回数を20~30回程度として、2~3セットくらいから始めるといいでしょう。
慣れてきたら1セットあたりの回数を増やす事で、さらにハードに前腕を鍛える事ができます。
(管理人へのご連絡は不要です)