老化が加速するリスク

運動や食事制限はつらいものですから、ついつい「ダイエットは明日から」となってしまうことは少なくないと思います。

しかし、太ったままでいたり欲望のままの食生活を続けていると、体の老化スピードが速くなるという取り返しのつかない問題が発生するかもしれません。

肥満の人は食事量も多い?

まずは肥満と食事量の関係について確認しておきましょう。

運動不足や過食が原因で肥満になってしまっている人は、太った体が要求するだけの食事を続けることになります。

体重50kgの人と100kgの人では、支えている重要も養わなければいけない体の組織の量も違いますから、太っている人の食事量が多くなるのは当然なのです。

老化と摂取カロリーの関係

そして最近の研究では摂取カロリーが多いほど老化が速く進む、という説が有力になってきています。

例えばアメリカで老化防止に関する情報を掲載している学術誌「Rejuvenation Research」には、一日に300~500kcalのカロリー制限を行った場合、老化のスピードが遅くなるという実験結果が掲載されました。

食事制限を行った場合、何の制限もしていない場合に比べて運動による体脂肪の減少が大きかった(←これは当然ですが)だけでなく、老化に関連するホルモンの分泌量も下がるというデータが得られたそうです。

必要以上の栄養を摂取することは、老化を促進すると考えられています

また、米老化研究所(NIA)の研究でも、カロリー制限を行ったマウスやサルなどの動物の寿命が延びたり、成人病の原因となるような血液成分の変化や、筋肉の低下など老化による悪影響が出にくくなる傾向にあったということです。

いわゆるメタボリック・シンドロームが成人病の原因になるというのは有名な話ですが、そもそも人間の体は食物を消化する時にたくさんのエネルギーを費やし、内蔵を消耗させているわけですから、食べすぎが老化防止に良いはずがありません。

内臓も自動車と同じで、ムダに使う量を増やせば痛むのも速くなり、寿命も短くなると考えるのが自然でしょう。

食事量と満足感は比例しない

「ダイエットで痩せる事ができても一生食事制限を続けるのはツライ!」
と痩せる前から痩せた後のことを心配する人がいるようですが(笑)これは摂り越し苦労というものです。

ダイエット直後の不安定な状態ならともかく、体重維持期間をしっかりと設定して痩せた状態の体が定着してしまえば、少ない食事量でも満腹感や満足感を感じる事ができるので、ストレスを感じる事はほとんど無いでしょう。

だからいつまでも若く美しい体を保ちたいと思っている人は、「ダイエットは明日から」などと言わずに、できる限り早く、正しいダイエットを始める事をオススメします。

ただし、食事量や摂取カロリーを減らすというのは、あくまでもムダに摂っている分を減らすということです。食事制限をはじめる場合は、必要な栄養素まで不足してしまわないように十分注意しながら行ってください。

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