天然神話は真実?(後編)

前回の記事では、成分が天然かどうか?ということだけでは、サプリメントの質は判断できないと書きました。

それではサプリメントを選ぶときには、一体何を基準に選べばいいんでしょうか?

現実的な方法とは?

サプリメントを選ぶための理想的な方法は何かと言えば、成分の一つ一つをきちんと確認した上で購入することでしょう。

この栄養素なら人工でもよく効きそうだとか、この栄養素なら天然じゃないとダメだとかいうことを成分ごとに判断して・・・

さらにどんな栄養素がどんな風に加工されているかを調べて、時にはメーカーに問い合わせてみたりして・・・

でも、そんな事は素人にはとても無理だと思います。
化学の知識がある人でさえ大変な作業になってしまうでしょう。

だから現実的には出来るだけサプリメントに頼らないようにして、食品での栄養補給をベースにするのが賢い選択です。

その上で、足りないと思った分だけ色々なサプリメントを少しずつ試しながら、効果を自分の体で確認するべきです。

天然素材のサプリメントよりも理想的なのは天然の食材で栄養補給を行うことです

そもそも栄養というのは、ローフード・ホールフードという考え方(例えばビタミンCを摂る時はビタミンCを含んでいる食品にをまるごと食べるのが一番良い、と考えられています。

なので、食事からビタミンやミネラルを取れれば、これが一番である事は間違いありません。

その中でお金に余裕があればこだわりのサプリメントを選んでみたり、気になる製法や成分があればメーカーに問い合わせたりしてみるのが良いでしょう。

サプリメントは飲んだからといって急激に効果が出るものではありませんが、一定期間飲んでみればある程度の違いは出てくると思います。

なお、お医者さんに処方される薬などを飲んでいる人は、必ず影響を確認してから試すようにして下さい。

サプリメントの「目利き」は無理?

見た目の色や水への溶けやすさ、錠剤の大きさや臭いの強さなどが天然・合成のサプリメントの見分けに役立つと紹介している書籍もあるようですが、そういう情報だけでサプリメントを見分けるのはとても難しいと思います。

栄養素を腸まで届かせるためにわざと簡単には溶けないように加工してあるサプリメントもありますし、天然とウソをついて添加物に複雑な色をつけたり、香料を加えて臭いを付ける事など簡単だからです。

そういう技術的な事まで理解して見分けることは、我々素人にはまず無理だと考えて下さい。

逆にこのような情報を悪用して、目の前で「目利き」をして見せることで、
「ホラ、うちのサプリメントは天然でしょ?合成のサプリメントは石油を使っているから危険なんですよ!」
などと主張して自社のサプリメントを売りつけようとする悪質な業者もいるそうです。

一つの情報源だけを信じ込んでしまうと騙されたり選び方を間違える元になので、どんな情報でも疑ってかかるくらいの心構えが必要だと思います。

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