
スミスマシンをメインに筋トレしてみて気付いたこと
「自宅で本格的なスミスマシンを組み立ててみる」で組み立てが完了したスミスマシン。
今回は、実際にしばらくトレーニングに使ってみて感じたことを色々書いてみます。
まずは今回購入した「3Dスミスマシン」に特有の話ではなくて、一般的なスミスマシンを自宅で使う場合の長所や短所、注意点について分析してみましょう。
特に普通のバーベルセットやパワーラックなどと比較してどう違うのかということに着目していきます。
スミスマシンの長所
それでは、まずは長所から。
トレーニング時間が短縮できる
自宅での筋トレにスミスマシンを採用して実感した最大の長所は、トレーニングの効率化、つまり時間を短縮できるということです。
バーベルやダンベルを使っている場合、トレーニングごとに器具をセットし直す事に意外と時間がかかります。
例えば、バーベルにプレートをセットする場合は、左右の重さが極端に違うと不安定になるのでバランスに気を付けなくてはいけません。
安全のためにセーフティラックなどを使っている時は、位置を微調整したり、使い終わったらそれを片付けたりという手間もあります。
しかしスミスマシンなら、バーベルもそれを受ける部分も、安全のためのストッパーも全てレールで固定されているので、ワンタッチで高さを変えるだけでOK。
片方だけにウェイトをセットしてもひっくり返ったりしないし、使った後もそのまま固定しておけます。
時間にすれば1回のトレーニングあたり数分かもしれませんが、種目間のインターバルを短くすることによって集中力やトレーニングの強度を保つことができるので、これはかなりのメリットです。
最大筋力を発揮しやすい
筋トレの目的にも色々ありますが、高重量を使用して最大筋力を伸ばしたいという場合、スミスマシンとの相性はとても良いと言えます。
軌道が固定されていて、バランスを崩したりウェイトが体の上に落ちてくることがないからです。
だから思い切って高重量をセットできるし、左右の手足に筋力差があっても十分な筋力が発揮できます。
省スペースで種目数を増やせる
自宅で色々なトレーニング種目をこなそうとすると、スペースの問題が出てくることは多いものです。
各種目で別々の器具を使っていたら6畳や8畳の部屋ではとても間に合わないし、パワーラックのように複数の種目に使える器具はかなり大掛かりなので、空間を圧迫しがちです。
これに対して、スミスマシンは比較的小さなスペースで複数のトレーニングができます。
設置する床面積はそれなりに大きいものの、占める空間は比較的小さいので、スペースを有効活用できるでしょう。
スミスマシンの短所
次に、短所についても見ていきます。
ウェイトの軌道が限られる
長所と短所というのは表裏一体であることが多いですが、これはスミスマシンについても言えることです。
バーがマシンに固定されていて、軌道が安定しているということは、逆に言えば動作の自由度が低いということでもあります。
スミスマシンでは基本的にバーが上下にしか動かないため、例えばバーベルカールのようにバーベルが円を描くような種目には向きません。
※今回購入した3Dスミスマシンはこの点をある程度克服できるようにはなっていますが、ここでは一般的なスミスマシンの特長として書いています。
バランスが改善されにくい
仮に普通のバーベルを使ってベンチプレスをする場合、右腕で60kg、左腕で40kgという筋力バランスだったら、持ち上げられる重さの最大値は100kgにはなりません。
ウェイトをまっすぐに持ち上げるには、どうしても筋力の低い側に合わせざるを得ないので、だいたい40+40で80kgがMAXになるでしょう。
しかし、スミスマシンの場合は左右の力の差が合ってもほぼ影響が無いので、単純に左右の筋力の合計である100kgに近い重さを上げることができます。
これは筋力を発揮しやすい反面、バランスが改善されにくいということでもあるわけです。
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