脊柱起立筋

データ
  • 筋肉の位置:棘背筋→長背筋
  • 英語名:Erector spinae

脊柱起立筋の位置

背骨から腰骨の方にまで、人間の背中の中心部あたりを縦に細長く走っているのが脊柱起立筋という筋肉です。

脊柱起立筋が収縮すると、その名のとおり上半身を起立させたり、背筋を伸ばす筋力が生まれます。

脊柱起立筋のはたらき

だから、重い物を持って立ち上がるときや背中を反ったりする動作を行うときには脊柱起立筋が重要な役割を果しているわけです。

脊柱起立筋の構造

脊柱起立筋は少し特殊な筋肉で、上腕二頭筋や大胸筋のように一かたまりの筋肉が2~3箇所で骨にくっついている構造をしていません。

腰から背骨へ、そして首の方に向かって走っていますが、大小さまざまな筋肉の集まった筋群として働います。

ごく大ざっぱに分類するとより背骨にごく近い部分の棘筋、その外側にある最長筋、そして体の一番外側寄りにある腸肋筋というグループに分割できます。

厳密に見るとかなり複雑な構造の筋肉ではありますが、とりあえず筋力トレーニングを行う上では脊柱起立筋という一つの筋肉として憶えておいても問題ないでしょう。

脊柱起立筋 棘筋・最長筋・腸肋筋※機能解剖学ソフトウェア「解体演書」の画像を加工して使用しています。

人間が直立二足歩行できるのも背筋をきちんと伸ばす事ができるからで、脊柱起立筋は椅子に座っている時も、立っているときも、歩いている時も姿勢を維持するために筋力を発揮しています。

また、スポーツなどを行う上では物を持ち上げる動作やジャンプする時に上体を素早く起こす動作など、ほぼ全てと言っても過言で無いほど様々な動作をサポートしています。

どちらかというと地味な存在の筋肉で、脊柱起立筋を鍛えても急にマッチョに見えたりというようなことはありません。

しかし、腹筋と一緒にバランスよく鍛えておかないと、運動能力が低下したり、腰痛の一因となったりすることもあります。

上腕三頭筋のトレーニング種目

バックアーチやバックエクステンション、デッドリフト、アーム&レッグレイズなどの筋力トレーニング種目が一般的です。

また、スクワットなど上体を起こす時に強い負荷がかかる種目でも脊柱起立筋を鍛える事ができます。

補助的に使われる筋トレ種目

姿勢を維持するときに使われる筋肉なので、ベンチプレスショルダープレスシーテッド・ローイングラットプルダウンなどで背中のアーチ(反り)を維持したり、体幹(胴体部分)の形を維持するために補助的に使われます。

使われる機会がとても多い筋肉だけに、他の筋肉と比較して回復に非常に時間がかかります。

特に連続して何日も筋力トレーニングを行う場合は、脊柱起立筋に疲労がたまらないように十分注意してください。

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