筋トレ記録の分析方法

次に、筋力トレーニングを行う度にメモした記録を分析する方法について考えてみましょう。

なお、ここで紹介するのはあくまでも筋力や筋持久力がどれだけ成長しているかを評価する方法の一例です。

このページを参考に、自分自身に合った評価の方法を探してみてください。

筋力を評価する

筋力が成長しているかどうかを判断するには、現在と過去の筋力を比較するわけですが、まずはその方法を決めておかなくてはなりません。

そこで、各種目の第一セット目に行った重量と回数から最大筋力を判定する方法を使ってみます。

ちょっとややこしい話になりますが、大事な部分なので細かく解説していきましょう。

細かい計算式などについては後まわしにするとして、まずは分析する上での「考え方」についての説明です。

第一セットの結果を評価する理由

ほとんどの人が、1つの筋力トレーニング種目について複数のセットをこなしていると思います。

そして、第一セットで力を搾り出せば出すほど、2セット目以降は疲労によって力が出なくなっていくはずです。

そのため、疲労の影響が少なく実力の発揮しやすい第一セット目の結果から筋力を分析するのが、その時の実力を判断するために最適と判断しました。

セット数と運動強度

ちなみに1セット目と言っても、ウォームアップのために行うセットは無視して数えます。

最大筋力を算出する原理と理由

例えば、60kgで10回のベンチプレスを行った場合と70kgで8回行った場合の筋力ではどちらが上だと思いますか?

すぐに答えを出すのはちょっと難しいですよね。
少なくとも、研究所長には無理です(笑)。

しかし、心配はいりません。

人間の最大筋力は、一定の重さを何回持ち上げられるかを数えればある程度は計算で求められるので、
60kgで10回→最大筋力=80kg
70kgで8回→最大筋力=87.5kg

という風に分かりやすい比較ができるのです。
ちなみにグラフで表すとこんな感じになります。
※ちなみにこの計算には表計算ソフトを使うのが楽ですが、それについては次のページで解説します。

最大筋力とレップ数

もちろん個人差もあるので人によっては計算で求めた最大筋力が実際の能力とズレる場合もあります。
ただし、このズレも筋トレの記録がデータとして残っていれば、簡単に計算に組み込むことができます。

最大筋力と個人差

調子の良い日・悪い日

筋力トレーニングを続けていると、まさに絶好調!という日があれば、いつもの半分の回数しか持ち上がらない・・・という日も出てくると思います。

体調による一時的に筋力のが変わることは、本当の意味での能力の変化ではありませんから、好調・不調をどう評価していくかも考える必要があります。

今回は、何日かトレーニングを行ったデータ、つまり一定期間の中央値(順位を付けた時に真ん中あたりにくる値)を使って評価してみましょう。

中央値は平均値などを用いるよりも一時的な不調によって変動しにくく、安定したデータでの比較が可能です。
(文章ではちょっと分かりにくいと思いますが、後で具体的に説明しますのでご安心を)

それでは次のページから、いよいよ実際にデータを分析する方法に入りたいと思います。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP