空腹時の運動とダイエット効果

ダイエットを行う上では消費エネルギーを増やすための運動が欠かせませんが、同じ運動を行うにしてもそのタイミングによって効果が違ってくることがあります。

実は脂肪を直接燃焼させるために最も効果があるのは空腹時の運動なのですが、その理由と注意点について解説しておきましょう。

空腹時の運動は脂肪燃焼に効果的

食事をしてから時間が経つと血液の中の糖分の量(血糖値)が下がり、それを脳が感知する事で空腹感が生まれてきます。

この時、運動によってさらに血糖を消費しようとすると、人体は予備のエネルギーである体脂肪を利用して足りない分を補おうとします。

糖質が足りない時は、脂肪を分解してエネルギーを生み出します

つまり、空腹時に運動を行うと直接体脂肪を燃焼させる効果が高くなるというわけです。

空腹時に運動する時の注意

しかし、空腹時に運動を行うということは、それだけ体に負担をかける行為でもあります。
空腹時に運動に関して特に注意すべき点をまとめてみましょう。

強度の低い運動にすること

血糖値が低い時に急激にエネルギーを消費するような激しい運動を行うと、極度の低血糖により貧血や、ひどい場合は心臓麻痺などを起こす危険もあります。

もともと脂肪燃焼のためには強度の低い運動を長時間続けたほうが効果的なので、空腹時にはウォーキングなど強度の低い運動を行うようにしましょう。

運動に体を慣らしておくこと

運動に慣れていない人がいきなり空腹時に運動すれば、体への負担は倍増します。

例えば早朝ウォーキングなどを行うのであれば、まずはその時間帯に栄養補給をしてから歩く事からはじめるようにして、徐々に体を慣らしていくべきでしょう。

栄養補給の準備をしておくこと

運動中に低血糖で気分が悪くなったりしたときのために、砂糖を含む飴や飲み物など血糖値を上げて症状を抑えるものを準備しておきましょう。

また、水分については運動前にしっかり補給しておくことも大事です。

空腹時の運動にこだわる必要はない

直接脂肪を燃焼させるという意味では、空腹時に運動することは確かに効果的です。

しかし、空腹時以外に運動を行ったからといってダイエット効果が大きく低下する訳ではありません。

なぜなら体脂肪というのはもともと余ったエネルギーから合成されるものだからです。
運動によってエネルギー消費量を増やしておけば、体脂肪が必要以上に増えることはないでしょう。

エネルギーを余らせなければ、体脂肪が増える事はありません

つまり空腹時に体脂肪を直接燃焼させなかったとしても、運動によってエネルギーを消費することが大切なのです。

そして食べ過ぎてさえいなければ体脂肪は日常生活の中でも少しずつ消費されますから、結局はダイエットの目標を達成できる事になります。

貧血を起こしやすい体質の人や、空腹時に運動をする事で逆にその後食べ過ぎてしまうという人は、無理をせずに適度に栄養補給をしてストレスの無い状態で運動に取り組むべきだと思います。

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