寒天ダイエット
寒天は食物繊維を豊富に含んでいて、カロリーも低いので、ダイエットに適した健康的な食品の一つです。
この寒天の能力をさらに活用したものが寒天ダイエットと呼ばれるダイエット法です。
今回は、寒天ダイエットの原理と方法をまとめてみましょう。
寒天=ほぼノンカロリー
天草などの海藻からつくられる寒天は、その成分の70%くらいが食物繊維です。
食物繊維は体の中でほとんどエネルギーにならないので、たくさん食べても太る心配はありません。
また、寒天の食物繊維はお湯に溶かして固めると大量の水分を吸収して体積が大きくなるので、非常に少ないカロリーで満腹感を得ることができるのも大きな長所です。
食物繊維の機能
食物繊維は繊維質以外の栄養素をほとんど含まないので、食品学の研究が進んでその役割が明らかになるまでは「無駄なもの」だと思われていました。
しかし現在では、食物繊維に色々な効果があることが明らかになっています。
その効果として代表的なものを紹介しましょう。
糖分・脂肪分の吸収を緩やかにする
食物繊維には、一緒に食べた糖分やコレステロールの吸収を緩やかにしてくれる効果があります。
糖分などの栄養素は急激に吸収されればそれだけ太りやすくなりますから、これはダイエットを行う上でとても有難い効果と言えるでしょう。
便秘を防止し、腸内環境を改善する
食事制限などで食事の量が少なくなると消化物の量が減るため、便秘になりやすくなります。
食物繊維には消化物の量を増やす「増量効果」があるので、十分に取っておくことで便秘を予防し、腸の機能を正常に保つ効果が期待できます。
寒天ダイエットの方法
寒天ダイエットでは、食事の前(時間にして20~30分前、特に夕食前が重要)や空腹を感じたときに寒天や寒天の成分を豊富に含む食品を食べるようにします。
例えばところてんや寒天ゼリー、寒天と野菜のサラダなどを摂るといいでしょう。
料理のレシピも検索エンジンで「寒天 料理 レシピ」などをキーワードにして検索するとたくさん見つかります。
ただし、食べれば食べるほど効果がアップする訳ではありません。
体質によっては食物繊維を摂りすぎると体調を崩すこともあるので、乾燥寒天の重量で5~10gに相当する量を1~3回に分けて食べるようにしましょう。
寒天を食べる上での注意点
寒天をダイエットに利用する場合の注意点は次の通りです。
寒天以外の食事バランスに注意
食物繊維の項目で書いたように、寒天には食物繊維以外の栄養がほとんど含まれていません。
満腹感が得られるからといって他の食品を少なくしすぎると、必要な栄養まで足りなくなってしまう可能性もあります。
寒天以外の食事のバランスは、寒天を食べること以上に重要です。
乾燥寒天は熱湯で溶かし、固めてから食べる
粉末などの寒天も食物繊維を摂るという意味では効果がありますが、寒天の「増量効果」は一度熱湯で溶かしてから水分と一緒に固めることで得られるものです。
粉寒天や糸寒天はそのまま飲んだりせず、できるだけゼリー状にしてから食べましょう。
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