筋肉の衰え防止にストレッチ

ストレッチといえば体をほぐすもの、運動前の準備として行うものと考えている人が多いでしょう。

確かにその通りなのですが、ストレッチは単に体の動きを良くするだけでなく、筋肉を活性化させたり、筋肉が落ちるのを防ぐ効果もあるのです。

筋肉の性質とストレッチ

そもそも、ストレッチというのは体の姿勢を変える事によって筋肉を引き伸ばすことです。
そして、引き伸ばされた筋肉は、できる限りその形を保とうとします。

だからストレッチしているとき、引き伸ばされている筋肉を触ってみると、少し硬くなっていることが分かるでしょう。

筋肉を引き伸ばそうとするストレッチは、積極的に筋肉を収縮させる筋力トレーニングほどではないにせよ、筋肉に一定の負荷を与えているのです。

引き伸ばされている筋肉を触ってみると張っている(硬くなっている)ことがわかるでしょう

このため、全く運動の経験の無い人が行うと、それだけで筋肉痛が起こったり、筋肉が活性化することによって想像以上のダイエット効果が生まれる事もあります。

ストレッチをやり過ぎるとその部分が筋肉痛になったりするのも、筋肉が引き伸ばしの負荷によってダメージを受けている証拠と言えるでしょう。

トレーニングできない時もストレッチ

だから旅先などで筋力トレーニングできる環境が無い場合、ストレッチだけでも念入りにやっておくことをオススメします。

ガンガン体を鍛えている人にとっては、ストレッチが筋肉に与える負荷は小さなものですが、多少の刺激でも与えないよりはずっとマシです。

全身をじっくりストレッチすると、それだけでも「体が鈍ってしまう・・・」という感覚が軽減されると思いますから、特に筋トレ中毒の人にとっては精神的にもプラスの効果があるでしょう。

逆に運動不足で体力に自身の無い人は、筋力トレーニングを本格的に始める前にストレッチだけ行う期間を作ってもいいかもしれません。

やりすぎに注意

ただし、ストレッチが筋肉に負荷を与えるといっても、それが筋力トレーニングの代わりになるわけではありません。

筋肉を太くしたり筋肉のサイズ大きくする(筋肥大する)には、やっぱり脳から神経を通して筋肉に積極的な運動をさせる必要があるからです。

ストレッチはあくまで外から筋肉に力を加えるものですから、筋力をを強くしたいからといって必要以上の力で筋肉を引き伸ばしたり、ストレッチの量を必要以上に増やしたりすのはやめましょう。

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