筋トレの時は熱中症に注意

夏場にエアコンの無い部屋や、設備が古い公共のジム、屋外などでトレーニングを行う時に気をつけなければならないのが熱中症という症状です。

筋トレの内容そのものではありませんが、体調とトレーニング効果を良い状態に保つために重要なことなので、要点をまとめてみたいと思います。

熱中症とは?

熱中症とはごく簡単に言えば「体が熱されることによって起こる症状」ということですが、その細かい原因や症状にはいくつかの種類が存在します。

医学的な細かい内容は専門サイトにまかせておくとして、当研究所では、実際に運動を行う上で知っておいた方がいい知識・対策について説明しましょう。

熱中症の原因

熱中症が引き起こされる原因は、大きく分けて次の3つです。

熱中症の原因は水分の不足・ミネラルの不足・体温の上昇です

それぞれについて詳しく見てみましょう。

水分の不足(脱水症状)

人は暑いときには当然汗をかきますが、運動をすれば体温が上がる事によって、汗の量はさらに増えます。

激しい運動によって筋肉がパンプアップ(パンパンに張る状態)した筋肉に水分が集中したりすると、さらに体内の水分が不足します。

そして水分補給が間に合わなくなると、次第に血液の循環も悪くなり、めまいや異常な疲労感に襲われたり、ひどい時には気を失ってしまう事があるのです。

ミネラル分の不足

暑い時にたくさんの汗をかくと、水分だけでなく塩分などのミネラル分も急速に体から失われていきます。

そうすると水分が足りていても筋肉が正常に収縮できない状態になり、筋肉の痙攣(いわゆる「足がつる」という現象)の原因になったりします。

体温の異常上昇

水分やミネラル分さえ補給していれば人体がどんな高温にも耐えられるかと言うと、当然そんなことはありません。

体温や呼吸などをコントロールしている視床下部(脳の一部)が温度上昇によって機能しなくなると、汗をかいたりする体温調節機能そのものがマヒしてしまい、意識障害などを起こします。

これがいわゆる熱射病と呼ばれる状態で、すぐに体温を冷やすための処置を行わないと命にかかわります。

予防法と対処法

まず、できるだけ急激に体温が上がらないように猛暑の中での運動は避けることです。
そして水分・ミネラル分をスポーツドリンクなどでこまめに補給するようにしましょう。

エアコンの無い部屋で運動する時は、せめて扇風機を使うようにしましょう。
汗をかいた状態で風に当るだけでも、体温はかなり下がります。

もしも頭痛や吐き気などの症状が出始めたら運動を中止し、首やわきの下などをアイシングするようにしてください。
ただし、応急処置で症状が軽くなっても運動を再開するのはやめましょう。

特に夏風をひいている時などは熱中症にもかかりやすいので、体調が悪い時は普段以上に注意が必要です。

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