大胸筋を動かすには

鍛えた筋肉をアピールする方法はいくつかありますが、その中でも見た目がコミカルで宴会芸としても通用しそうなのが、胸を覆っている大きな筋肉である大胸筋をピクピクと動かす技です。

というわけで、雑学知識として「どのようなトレーニングを積めばボディービルダー達のように器用に胸の筋肉を動かせるようになるのか?」ということについてまとめてみましょう。

ポイントは脳と神経の活性化

人間は脳から神経を通して、体のいろいろな筋肉に「動け!」と命令を出しています。

筋肉の中には意識的に命令を出さなくても勝手に動いている心臓などの筋肉(不随意筋)もあります。
しかし、運動に使う筋肉や表情筋などについては、意識的に脳が出した命令が筋肉に伝わる事で初めて収縮するのです。

だから、筋肉までの神経と、その部分をコントロールするための脳細胞が発達していれば、その部分を自由に動かせるということになります。

利き腕ならばある程度は速く・正確に文字を書けるのに対して、いつも使っていない逆の腕だと驚くほど書きにくかったりスピードが落ちたりするのは、利き腕ほど活発に活動していない神経回路を使って動作を行うためです。

筋肉の発達も不可欠

ただし、せっかく器用に胸の筋肉を動かしても、細く小さな大胸筋しか持っていなければ「大胸筋ピクピク芸」が非常に目立たない、地味なものになってしまいます(笑)。

そういった意味では筋トレによって大胸筋を肥大させておいた方がいいでしょう。

胸の筋肉を自由に動かせるようにするには、継続的な筋力トレーニングが有効です

あくまでも見た目のインパクトが勝負のパフォーマンスですから「動いているのが微妙に分かる」という程度ではあまり意味がないはずです。

脳・神経・筋肉を鍛えるには?

胸の筋肉を動かすための部分の脳・神経を活性化させ、なおかつ筋肉を鍛えるには、何と言っても筋力トレーニングが有効です。

筋力トレーニングで筋肉が鍛えられるのは当然ですが、「筋力トレーニングと神経の発達」にも書いたように、大きな筋力が要求される筋力トレーニングでは脳や神経にも一定の負荷がかります。

従って、筋トレを続けていると脳と筋肉の結びつきが強くなり、意識した部分に力を入れたり、逆に力を抜いたりということが自由自在にできるようになってくるわけです。

単関節種目も有効?

大胸筋を肥大させるには一般的にベンチプレスなど高重量で行える複合関節種目が有効とされています。

しかし、「大胸筋だけを意識的に動かす」トレーニングとしてはダンベル・フライやバタフライマシンなど、胸の筋肉だけに負荷がかかる種目(単関節種目)を行ってみるのも有効です。

また、関節種目を行う事は「大胸筋ピクピク芸」のための能力を伸ばすだけでなく、特定の筋肉に意識を集中する能力を向上させ、複合関節種目の効果をアップさせる効果が期待できるでしょう。

宴会芸のためのトレーニング

最後に、胸の筋肉だけを動かすために役立つ簡単な練習方法をまとめておきましょう。

ベンチプレスや腕立て伏せのような筋トレ効果はありませんが、自由に動かすためのトレーニングとしては役立つはずです。

1.両手の手のひらを胸の前で合わせて、軽く両手を押し合う力を加える事で、大胸筋の働きを意識する。(初級)

2.「気をつけ」の姿勢で両腕をまっすぐ下ろし、ヒジを体に押し当てるようなイメージで大胸筋だけに力を入れて収縮させる(中級)

3.がスムーズに出来るようになったら、今度は腕を体からやや離した状態でも大胸筋だけを収縮させるトレーニングを行う。

以上です。
しっかり筋肥大させつつ、器用に大胸筋を動かせるように頑張ってください^^

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