スロートレーニング活用法

前のページでは、スロートレーニングの長所や短所について解説しました。

簡単にまとめると、筋力トレーニングと一味違った刺激を筋肉に与えることができる反面、最大筋力や瞬発力を向上させるには不向きということです。

だからこそ目的によって他のトレーニング法と組み合わせるのがベストなのですが、そうすると
「具体的にどんな風に組み合わせればいいの?」
という疑問が湧いてくるかも知れません。

そこでスロートレーニングと普通の筋トレ法の組み合わせ方について、もう一度詳しくまとめておくことにしましょう。

最大筋力・瞬発力重視の場合

最大筋力や瞬発力を向上させるには、単に「筋肉に負荷をかければいい」というだけでなく、同時に収縮させる筋繊維を出来るだけ多くする必要があります。

これは、たくさんの筋繊維が同時に収縮するからこそ、爆発的な筋力が生まれるからです。

そのため、最大筋力や瞬発力を重視したい場合は、重いウェイトを扱える筋力トレーニングを優先して行い、スロートレーニングは各種目の最後のセットや、最後の種目に持ってくるのがいいでしょう。

通常の筋力トレーニング→スロートレーニング

スロートレーニングを行った後で普通の筋トレを行おうとしても、筋肉や脳が疲労していると、どうしても同時に多くの筋繊維を収縮させるということが難しくなるからです。

特定の筋肉を集中的に鍛えたい場合

体の中に意識しにくい部分があったり、特定の部分の筋肉を特に集中的に鍛えたい部分があるという場合には、スロートレーニングを普通の筋トレ法よりも先に行うという手もあります。

例えば、
「ベンチプレスで大胸筋を鍛えたいのに、なぜか腕ばかり鍛えられてる気がする」
「腰への負担を最小限にして、スクワットでしっかりと大腿四頭筋を追い込みたい」
というような事はよくあるでしょう。

そんな時には、目的の筋肉を予めスロートレーニングで適度に疲れさせておくという法方を試してみてください。

ベンチプレスなら、あらかじめダンベル・フライなど大胸筋に集中的に負荷がかかる種目をスロートレーニングでやっておくわけです。

スロートレーニング→通常の筋力トレーニング

疲れた大胸筋は、普段と同じ重量でも「キツイ!」と感じるので、普通に行う時よりも「胸への刺激」を感じ取れることでしょう。

脚の場合なら、やはりレッグ・エクステンションのような種目をスロートレーニングで行って、大腿四頭筋が疲れてからスクワットに挑みます。

疲れているのに無理やり動かされる大腿四頭筋にとってみれば、軽い重量でもハードトレーニングになる、というのはベンチプレスの場合と同じ。

そして背中など他の筋肉に対しては必要最小限の負担でスクワットを行うことが出来ることになるわけですから、結果として大腿四頭筋をピンポイントに鍛えられる・・・という効果が生まれるのです。

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