自分をどこまで追い込むか

筋力トレーニングを続けていると、だんだんと大きな刺激や効果を求めて、よりハードなトレーニングを行うようになって行くことでしょう。

ストイックなトレーニーなら、ハードなトレーニングの後に襲ってくる強烈な筋肉痛を努力の勲章の様に感じたりもするはずです。

しかし、筋力トレーニングを長く続けて行くには、自分をどこまで追い込むか?という部分についても適度な調整が必要になると思います。

心にかかる負荷

筋力トレーニング等の運動は適切に行えば健康に良い影響を与えますが、行っている最中は筋肉や神経、そして精神面にストレスがかかるという一面も持っています。

よほどの筋トレマニアでも、
「筋肉が耐えられるなら、何時間でもトレーニングしていたい!」
ということは無いでしょう。
適度な時間・セット数で行う事を望むのが普通の心理だと思います。

それはやはり、筋力を搾り出すという作業が程度の差こそあれ「痛い」「苦しい」という生理的な苦痛を受けるものだからです。

精神にも、肉体と同じように休養が必要です

肉体的なトレーニングでは「体が疲労する」という印象が強いものですが、実は人の心に対しても、筋肉と同じように負荷がかかっているわけです。

だから筋力トレーニングを効果的に続けて行きたいのであれば、精神的な面に関しても「超回復」が必要である事を理解し、根性論だけで自分を追い込む事にこだわるのは避けるべきでしょう。

体の回復=心の回復とは限らない

精神的な疲労が「どれくらいの期間で回復するか」ということについては筋肉の回復以上に個人差があるので、目安を決めるのが難しいかもしれません。

しかし、ほとんどの人は肉体的な限界に近いトレーニングを続けていれば、やがて精神的ストレスで挫折してしまうでしょう。

つまり、たとえ体がトレーニングに耐えられたとしても、精神的なダメージが溜まってしまう可能性があるわけです。

そう考えると、精神面の回復ペースに合わせて自分自身のやる気を保ち続けられるトレーニング頻度や強度を見つけていくことが、長い目で見れば一番大きな効果を上げられるトレーニング内容という事になるでしょう。

燃えつき症候群に注意

燃えつき症候群とは、何かに打ち込んでいた人が連続したストレスにさらされる事によって意欲を失ってしまう症状です。

例えば、好きで始めた部活動などでハードな練習を続けた結果として
「部活の事を考えるだけで気が重い」
というような心理状態になってしまうのも、この燃えつき症候群の初期症状と言えるでしょう。

燃えつき症候群に陥ると、打ち込んでいた行為そのものだけでなく、日常生活の全てが楽しくなくなってしまう事もありますので、その影響は深刻です。

体を鍛えるということは筋力・体力がどれくらい向上したかという直接的な成果以上に、自分自身の人生にどれだけ良い影響を与えたか?という事が大切なはずです。

目標達成のためには多少のストレスに耐える事も必要ですが、精神的な部分についても筋肉と同じようにいたわり、無理のないトレーニング計画を立てるようにしましょう。

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