補助付きでハードな筋トレ
「補助」というのは何かを助けるためのもので、それを使うと補助がないときよりも楽に・簡単に行えるようになるというのが普通です。
例えば自転車なら補助輪付きだとバランスを取るのがとても簡単になりますし、補助付き逆上がりなら腕力のない子供でも楽にこなすことができます。
しかし、筋トレの世界では自分以外の人に補助をしてもらうと、逆に普通よりもハードな筋トレが可能になるのです。
筋トレの補助とは
よりハードな筋トレになるとは言っても、助けるフリをして実は邪魔しているとかそういう訳ではありません(笑)
補助なので、助ける側の人(補助者とか、スポッターと呼びます)はダンベルプレスならダンベルを持ち上げる上方向に、ダンベル・ローイングならダンベルを体に引きつける方向に力を貸してあげるのです。
ただし、動作を始めた時から力を借してはいけません。
そんなことをしたら筋トレをしている本人は本当に楽をすることになってしまって、筋肉に負荷がかからないのは当たり前です。
それでは、どうやって補助をすればいいのか?
簡単に言うと、トレーニーが力尽きたときに、補助者はほんの少しだけ、足りない力の分だけを補助してあげるのです。
例えばダンベルプレスなら、トレーニーはもうこれ以上出来ないと思ったところから、さらにもう一回やろうと頑張ります。
そうすると、当然途中でダンベルが動かなくなり動作は止まるでしょう。
そうしたら、補助者はほんの少しだけ手でダンベルを上に押し上げます。
このときの補助者の力加減がとても重要です。
あまり力を貸しすぎると、トレーニーがそれに頼ってしまいますから、甘やかしてはいけません(笑)
トレーニー本人がおもいっきり筋力を絞り出せば、なんとか持ち上げられるくらいの補助だけしてあげましょう。
数値で表すなら、動作を続けるのに必要な力が10で、その時にトレーニーが5の力だけしか出せなかったとすると、4の力で補助をするのが理想です。
で、残りの1は、何とか本人に出させる。
トレーニーにどうやって限界を超える力を出させるか?
それが補助者の腕の見せどころです。
だからジムなどでは、補助者がトレーニーに「もう少し!頑張って!あと一息!」という掛け声が響いてたりします。
ただし、この方法は身体にかかる負担がとても大きいので、強い刺激が欲しい時にだけ行うようにしましょう。
トレーニングのたびに筋力をしぼり出していたら、オーバートレーニングになる可能性が非常に高いです。
補助は誰に頼めばいい?
誰かに補助をお願いする場合は、出来れば筋トレのことをよく理解している上級者にお願いしましょう。
補助者は少しの力を貸してあげればいいので必ずしもマッチョな大男である必要はありません。
ただ、スクワットやベンチプレスのように高重量を扱う事が多い種目に関しては、万が一のときに十分な補助をできるだけの知識や筋力を持った人が行わないと危険です。
(管理人へのご連絡は不要です)