健康診断の数値と肥満の関係

学校や会社で健康診断を行うと、結果として色々な数値が記載された紙が渡されると思います。

中には数値の横に「*」が記載されていたり、「B判定」とか「所見あり」なんて書いてあって、
「これ、ヤバイの?」
なんて不安になる人も多いのではないでしょうか。

今回は健康診断の結果として記されている一般的な項目から、特に肥満と関連性の深い項目をピックアップしてその原因と対策をまとめてみましょう。

注)健康診断での数値の異常は、必ずしも生活習慣などが原因とは限らず、遺伝的な体質やホルモンの異常など他の病気が原因となっていることも多いのでご注意ください。当研究所では「肉体改造」というテーマに沿って、ダイエットや栄養摂取の部分に注目して記事を作成しています。

血圧

血圧計

血圧はその名の通り血液の圧力。正確には血管の壁にかかる圧力を測るものです。
血圧が高くなりすぎると心臓や血管に負担がかかり、脳梗塞や心不全、腎不全などにかかるリスクが大きくなります。

高血圧の原因として主なものは塩分の摂りすぎや肥満。

塩分を摂りすぎた場合はその塩分を薄めようと体内の水分量が増え、血液量が増えることで、肥満の場合は血管が圧迫されたりすることで高血圧になると言われています。

健康診断で血圧が高いと言われた人は味の濃い食事を避けて、ダイエットで体脂肪率を減らすようにしましょう。
なお、血圧を下げるには特に内臓脂肪を減らす事が重要なので、体型が変わらなかったとしても運動することには大きな意味があります。

コレステロール値

止血帯

コレステロールという名前には悪いイメージがあるかもしれませんが、元々は脂肪酸の一種で人間の体を造るための栄養素。そしてコレステロール値はコレステロールの血中濃度のことです。

しかしコレステロール値は動物性脂肪の取りすぎや肥満によって体内の脂質量が増えることによって数値が高くなることが多く、これが血管を詰まらせたりして病気の原因になるわけです。

さらに細かい項目としてコレステロール値はHDL(善玉コレステロール)LDL(悪玉コレステロール)に分けられ、特に悪玉の数値が高いままの状態だと脳梗塞や心不全になりやすいと言われています。

コレステロール値が高いと判定された人は、動物性脂肪の摂りすぎや運動不足に注意しましょう。

また同じ内容の食事をしていても食物繊維の摂取量が少ないと脂質の吸収量が増える傾向にあり、これもコレステロール値に影響を与えるようです。

中性脂肪

注射器

中性脂肪とは簡単にいうと血中の脂肪、つまりこの数値が高いという事は血液が脂っこいということで、主に脂肪分の摂りすぎや運動不足によって摂取した脂肪が分解されないままになっているのが原因です。

中性脂肪の濃度が上がりすぎるといわゆるドロドロ血となり、これもコレステロールと同様に動脈硬化や高血圧の原因となります。

血糖値

採決管

血糖値は血液に含まれる糖分(ブドウ糖)の濃度の事で、これが高すぎる場合は「糖尿病のリスク」にも書いたように、食べ過ぎや運動不足が主な原因です。

高いまま放置しておくと、糖尿病をはじめ全身を蝕む様々な病気の原因となります。(糖尿病に関しての詳しい情報は「糖尿病のリスク」をご覧下さい)

尿酸値

検査用試験紙

尿酸は食べ物を体の中で分解する過程で生まれる物質で、その血液中の濃度が尿酸値これが高い状態が続くと「通風のリスク」が高くなります。

尿酸値が上下するメカニズムはまだ完全に解明されていないようですが、核酸が多く含まれる食品(粒の小さな卵や動物性の食品)の摂りすぎや、ビールを中心としたアルコールの取りすぎが主な原因とされています。

また、肥満の人は尿酸値が高くなる事も明らかになっているので、何度もしつこいようですが食べすぎと運動不足には要注意です。

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