糖尿病のリスク

食べ過ぎや太りすぎ、肥満によって引き起こされる病気といえば、真っ先に糖尿病が頭に浮かぶという人は多いと思います。

そこで肥満によるリスクの第一弾として、糖尿病になるメカニズムと初期症状などについて簡単にまとめてみました。

糖尿病とは

糖尿病を言葉で簡単に表すと、体に入ってきた糖分をきちんと処理できなくなってしまう病気と表現することができます。

物を食べることによって体に入ってきた糖分は消化器官から吸収されてた後で、血液の流れに乗って体の色々な組織に運ばれます。

この時 、本来ならばる血液中の糖分の濃さ(いわゆる血糖値)はインシュリンというホルモンの働きによって一定以下に保たれるようになっています。

しかしインシュリンがきちんと分泌されなくなったり、インシュリンそのものの働きが落ちてしまうことによって異常に上昇してしまう。これが糖尿病の正体です。

そして異常な成分となった血液は、臓器や血管、皮膚などを作っているタンパク質を破壊する性質があるので、結果として体中の組織を傷つける事になり、糖尿病の色々な症状が現われるというわけです。

糖尿病の発生原因

つまり糖尿病はホルモンの病気ですから、必ずしも肥満だけでかかる病気ではないのです。

しかし栄養を必要以上に摂り過ぎるような生活を続けていると、沢山の糖分をいつも処理しなくてはならないため、インシュリンを分泌しているすい臓の組織が疲労してしまいます。

疲労するすい臓

そしてついに限界に達すると、インシュリンを分泌する組織がギブアップして十分に機能しなくなります。
これが食べ過ぎ・肥満が原因になって起こる糖尿病の始まりです。

ちなみに、日本人は遺伝的に糖分を処理する能力が低いため、欧米人の様に「どんどん栄養を取り込んで極端に太る」という人も少ないのですが、過食を続けるとすい臓に異常が発生しやすく、糖尿病にかかりやすい人種だと言われています。

肥満の状態はインシュリンの働きも悪くする原因にもなるので、やはり食べ過ぎや肥満を防止することが糖尿病予防の基本だと考えることが出来るでしょう。

糖尿病の症状

糖尿病はほとんどの場合、病気がある程度進行するまで自覚症状が現われません。
このため初期症状が現れた時には既に病気がある程度進行している事が多いのです。

代表的な症状としては異常なのどの渇き、食後に異常に眠くなる、体がだるかったり頭がボーっとする、汗の量が異常に増える、といったものがあげられます。

残念ながら現代医学では完全に治すことが出来ず、合併症(糖尿病がきっかけで起こる他の病状)によって失明したり、手足が壊死してしまって切断しなければならない事もあるなど、進行すれば命に関わる恐ろしい病気です。

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