無呼吸症候群のリスク
睡眠時無呼吸症候群はその名の通り寝ている時に呼吸が何度も止まってしまう症状で、肥満によって引き起こされる割合がとても高い病気です。
睡眠時無呼吸症候群のしくみ
当然ですが、人間は寝ている時でも起きている時と同じように呼吸をしています。
しかし、睡眠時無呼吸症候群になると、何らかの原因で気道が狭くなり、睡眠中の呼吸が時々止まってしまうという症状が現われます。
先天的にアゴが小さかったり、鼻や喉の病気などが原因で気道が狭くなっているために無呼吸になりやすいという場合もありますが、睡眠時無呼吸症候の7割以上は肥満が原因だと言われています。
上の図は、肥満によって睡眠時無呼吸症候が引き起こされる仕組みを表したものです。
体脂肪率が高くなるとアゴや喉にも無駄なぜい肉がついて、まずその重みによって気道が狭くなります。
それに加えて舌も肥大するので、その舌が重みによって喉を塞ぐようになり、これが大きないびきや呼吸停止の原因となってくるわけです。
また、運動不足や年齢によって筋力が低下すると、気道の形を保ちにくくなるため、さらに呼吸が止まりやすくなる傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候セルフチェック
肥満によって起こる睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状を挙げてみましょう。
最近太ってきた・・・という方は、当てはまるものが無いかどうかチェックしてみて下さい。
いびきをかく・呼吸が止まる
気道が狭くなると喉の粘膜が振動しやすくなるため、いびきをかきやすくなります。
特に大いびきをかく場合は要注意で、大いびきをかいていたと思ったら突然止まる・・・という状態になったら睡眠時無呼吸症候群の症状が現われている可能性が高いです。
ただしいびきは本人が自覚していない場合も多いので、家族の人などにチェックしてもらうのが良いでしょう。
体脂肪率が高い
上にも書きましたが、肥満によって体脂肪率が増えていると、睡眠時無呼吸症候群にかかりやすくなります。特に年齢とともに体重が増えて「最近アゴが丸くなってきた・・・」なんていう人は要注意です。
異常な眠気を感じる
睡眠時無呼吸症候群の症状が出ていると眠りが浅くなるため、十分に睡眠時間を取っているつもりでも、不意に異常な眠気が襲ってくる事があります。
運転中の眠気による交通事故も多数報道されているように、睡眠時無呼吸症候群は早めに体質改善、治療をしないと自分の命だけでなく他の人を巻き込んだ大事故につながる恐れもある病気です。
少しでも症状が疑われる場合は、早めの検査・体質改善を心がけて下さい。
(管理人へのご連絡は不要です)