薄毛のリスク
肥満は糖尿病や痛風など命に関わる病気の原因にもなりますが、仮に命に別状がなかったとしても、考え方によっては人生の質を低下させるような症状を引き起こす恐れがあります。
その一つが薄毛のリスク、つまり肥満がハゲる原因になるかもしれないということです。
薄毛の原因1.血行不良
肥満の状態になると血液中の中性脂肪やコレステロールが増える事によっていわゆる「血液ドロドロ」状態になりやすくなり、これが原因で血液の流れが悪くなるという現象が起こります。
血液の流れが悪くなる事によって起こりやすくなる病気としては心筋梗塞や脳梗塞というような病気が有名ですが、血行不良の結果は直接的に病気として現れなくても、色々な体の異変を引き起こしているものです。
そしてその異変が薄毛の原因になることがあります。
毛細血管の血行が悪くなると、体の細部の組織に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなり、髪の毛を生やすための細胞まで正常に機能できなくなってしまいます。
そうすると抜け毛ばかりが増えて新しい髪の毛は細く・少なくなってくるので、頭髪はどんどん薄くなってくるというわけです。
薄毛の原因2.脂漏性皮膚炎
体の中の脂分、つまり脂質が増えすぎると皮膚から排出される脂の量も増加し、必要以上に皮脂が分泌されると、これが毛穴に詰まることによって皮膚呼吸が妨げられたり、炎症を起こしてしまうことがあります。
これによって頭皮がダメージを受けると、髪の毛を生やすための機能もダメージを受けることになり、薄毛へと症状が進行していきます。
皮脂の分泌量は肥満以外に生まれつきの体質によっても個人差がありますが、脂性の自覚がある人でも生活習慣を変えるとほとんどの場合改善されるそうなので、やはり自分自身の努力で予防する事は重要だと思います。
薄毛の原因3.無理なダイエット
肥満状態にある人が無理なダイエットを行った場合も薄毛の原因となる事があるので注意が必要です。
髪の毛を作るためには、筋肉や皮膚を作る場合と同じようにタンパク質を始めとした色々な栄養素が必要になってきます。
このため長年の肥満を一気に解消しようなどと過度なダイエットを行うと、髪の毛を生やすための栄養分まで足りなくなってしまう可能性があるのです。
肥満を解消しようと行動を起こすのは素晴らしい事ですが、ダイエットをする場合は無理のないペースを守ることも大切です。
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