皮膚が伸びるリスク
肥満の状態がある程度進行すると、せっかくスタイルの向上を目指してダイエットを行っても、肥満時に伸びてしまった皮膚のたるみがなかなか元に戻らない事があります。
肥満と皮膚の弛みの関係について簡単にまとめてみましょう。
皮膚のたるみの原因
人間の皮膚は極端に言えばゴムの様に、ある程度伸び縮みする性質があり、これによって色々な動作をスムーズに行う事が出来るわけです。
しかし、肥満によって皮下脂肪の量が増えると、それを収納しておくために皮膚が引き伸ばされた状態になります。
このような状態が長く続くと、せっかくダイエットを行って皮下脂肪を減らしても、まるで空気を抜いた風船の様に皮膚がたるんでしまうという現象が起こるわけです。
たるんだ皮膚は戻らない?
幸いな事に、たるんだ皮膚が絶対に元に戻らないというわけではありません。
皮膚の細胞は新陳代謝によって日々新たに作られ、入れ替わっていますから、体型が変わればそれに合わせて皮膚の状態を調節していく能力があります。
もしも皮膚にそういった適応能力が無かったとしたら、妊娠した女性はみんな出産した後、お腹がダルダルになってしまうでしょう(笑)
体型の変化に比べれば皮膚の再生には時間がかかりますが、皮膚の状態も次第に体型に馴染んでいくのが普通です。
皮膚のたるみが取れにくいケース
しかし、場合によっては皮膚のたるみがなかなか取れなかったり、酷い場合はたるんだままになってしまう場合もあります。
特にたるみの解消が難しいと考えられるのは以下のようなケースです。
過度の肥満
肥満の度合いが一定限度を超えると、ダイエットに成功しても皮膚が完全に元に戻らない事があります。
残念ながらこのような場合は、外科的な皮膚の切除手術などを受ける必要がありそうです。
急激なダイエット
急激に皮下脂肪が減ると皮膚の適応が追いつかないため、たるみが目立ちやすくなります。リバウンド防止のためにも無理のないペースでのダイエットがオススメです。
長期の肥満
長年の肥満状態によって引き伸ばされつづけた皮膚は、妊婦さんのように数ヶ月だけお腹が膨らんでいた状態よりも、たるみの解消が難しい傾向にあるようです。
たるみ解消までの期間
理論的には代謝が活発であればあるほど皮膚の再生もスムーズに進むので、年齢の若い人は皮膚のたるみも解消されやすく、逆に年を取れば取るほど解消に時間がかかるでしょう。
また代謝を活発にするような運動やマッサージなどの刺激はプラスに、逆に皮膚の再生を妨げる喫煙などの悪い習慣はマイナスに作用すると考えられます。
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