NO系サプリの正体とその効果
科学や技術の進歩とともに、サプリメントの種類も少しずつ増えて来ています。
例えば、管理人がプロテインを飲み始めた時には、プロテインといえばソイプロテインでしたが、今ではホエイが主流です。
また、プロテインドリンクやクレアチンのような、新しい形・機能を持つものも手に入るようになりました。
そして、最近話題になっていものの中に「NO系サプリ」と呼ばれる物があります。
NOサプリというのは一体何なのか、どんな効果があるのか?
飲み続けることによって副作用(デメリット)などはないのか?
それらの点について解説をしていきたい。
NO系サプリとは?
そもそも「NO」というのが何かというと、これはYES、NOの「NO」ではなくて一酸化窒素(Nitric Oxide)の化学式です。
一酸化窒素は無色透明で無臭の気体で、酸素に触れると二酸化窒素に変化しやすいという性質があります。
環境問題の話なんかでは酸性雨の原因物質として登場する場合もありますが、人間の体内では別の役割を持っています。
その役割とは血管拡張作用。
通常、NOは血管や肝臓の細胞などで合成されて、これが血管を広げることで血液の流れが良くなったり、血圧が下がるという事が起こっていると言われています。
上記の通りNOは気体(ガス)であって、しかも非常に分解されやすい物質ですが、例えばヘリウムガスのように「口から吸う」サプリメントとして売られているわけではありません(笑)。
実際のNO系サプリには、体の中で代謝されたときにNOが発生するような、アルギニンやシトルリンなどのアミノ酸が配合されています。
NO系サプリの効果
NOが持っている血管拡張作用、つまり血液の流れを良くする作用というのは、運動をする人にとって色々なメリットがあります。
例えば筋肉に送られる血液の量が増えれば、より大きな力を出せたり、バテにくくなったり、一度疲れてしまっても回復までの時間が短くなるでしょう。
また、筋トレの時に使った筋肉がパンパンにはる現象(パンプアップ)には筋肥大を促進する効果があると言われていますが、パンプアップというのは要するに「筋肉に体液が集まること)なので、マッチョを目指す人にも適しています。
さらに、血液循環が良くなることは脂肪の燃焼、血管系の病気の症状緩和、薄毛の改善にも効果があると言われています。
市販のエナジードリンクにアルギニンやシトルリンが配合されているのもこのためです。
どんな風に飲むのが効果的?
NO系サプリはプレワークアウトサプリ(運動前に飲むサプリ)としても売られている通り、トレーニング前などに摂ると特に効果を発揮しやすいと言われています。
「運動するタイミングに合わせて体に吸収させる」という意味では、プロテインなどのサプリメントと似ているかもしれません。
ただし、血行促進の効果を最大限に引き出したいのであれば、特定の日やタイミングだけでなく、一定の間隔で飲むのが理想的だと思います。
そう意味では「プロテインと一緒に飲む」というルールにしておくのが正しいのかもしれません。
NO系サプリ副作用は?
NO系サプリは単純に言えば「アミノ酸を含む食品」です。
薬品ではないので副作用はありません。
が、他の食べ物と同様、摂り方を間違えると体調を崩す場合もあります。
代表的なものとしては、体内のphバランスの崩れによる胃痛や下痢などが報告されていますので、こういう症状が出た場合は一旦摂取を中止して様子を見たほうがいいでしょう。
(管理人へのご連絡は不要です)