クレアチンはお湯に溶かすべき?

クレアチンは、サプリメントの中では比較的新しい部類に入るものだと思います。

サプリメントというのは普通、飲んだからといって急に効果が出る、ということはほとんどありません。

しかし、クレアチンの場合は短期間で筋力アップを実感できる事も多いです。

その効果のためか、最近はパワー系アスリートを中心に、ユーザーがかなり増えてきているようです。

ただ、クレアチンの飲み方については色々な説があり、混乱している人も多いのではないかと思います。

どうやって飲めばいい?

一般的なクレアチンは粉末で売られていて、それをスポーツドリンクなどの飲み物に混ぜて飲みます。

しかし、一部の専門家は、
「粉末のままのクレアチンは吸収性が悪く、飲み物に溶かして飲まないと効果が得にくい場合がある。」
と主張していたりもするのです。

でも、プロテインなどと違って、クレアチンはそう簡単に飲み物に溶けません。
冷たいものは当然、お茶やコーヒーを入れるくらいの温度のお湯でも溶けません(涙)。

そこで当研究所では、クレアチンをお湯に完全溶解させる方法を開発(というほどでもないですが)し、そのノウハウを公開したところ、非常に好評でした。

ただし・・・・

サプリメントメーカーに問い合わせた所、
「熱湯などを使ってクレアチンを溶かす方法は、成分が変化させてしまう可能性がある。」
という回答が帰ってきたという報告もあります。

恐らく、両方の情報を聞いた方は、
「で、結局はどっちなのよ?」
と戸惑ってしまうことでしょう。

そこで、現時点での当研究所の見解をまとめておきたいと思います。

まずは粉末で、ダメなら液体で

実際のところ、クレアチンを粉末のままで飲んでも、特に問題なく効果を実感できる人もたくさんいます。

なので、最初はメーカーが推奨しているように、飲み物にポンと加えて、溶けなくても気にせずそのまま飲んでみるのが得策でしょう。

それで十分な効果があれば、熱湯で溶かすことを考える必要すらないわけです。

ただ、粉末のまま飲んで効果を実感できないとか、お腹の調子が悪くなるという場合は、熱湯による完全溶解を試してみることをオススメします。

クレアチンの飲み方を判断

たとえ熱によって変質してしまったとしても、そもそも粉末のまま飲んで効果が無かった以上、失うものは何も無いわけですからね(笑)。

クレアチンと熱変性

タンパク質などの物質は、温度を高くすると状態や性質が変わることがあります。
電子レンジで牛乳を温めた時にできる膜もタンパク質が変質したもので、このようなタンパク質の変化は「熱変性」と呼ばれています。

「クレアチンを熱湯に溶かすと変質するかも」という考え方は、この熱変性の可能性について言っているのでしょう。

しかし、クレアチンは肉などのタンパク質と違って、分子の構造が非常にシンプルです。

しかも、熱変性すると多くのタンパク質が水に溶けなくなるのに対して、クレアチンは熱湯にもきれいに溶けて、固まったりすることはありません。

なので、熱によってサプリメントとしての性質が落ちてしまう危険は少ないのでは?というのが、当研究所の見解です。

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