カーボローディングの原理と方法
カーボローディング(別名グリコーゲンローディング)は体内に糖質(炭水化物)を溜め込むことによって筋力が力を出せる時間を長くするための方法です。
スポーツの試合など「いざ本番!」という時にはカーボローディングを行って、十分に力を発揮するためのコンディションを整えておきましょう。
カーボローディングの原理
カーボとは糖質に含まれる炭素原子の事で、ローディングとは積み込む・充填するという事を意味しています。
人間の筋肉は主に糖質をエネルギー源として動いているので、体の中に十分な糖質が無いとエネルギー切れを起こして十分な筋力が発揮できなくなってしまいます。
しかし体の中に糖質(グリコーゲン)を貯めこむための作業を事前に行っておけば、このエネルギー切れまでの時間を大きく引き伸ばす事ができます。
これがカーボローディング(グリコーゲンローディング)の原理です。
カーボローディングの方法
それでは、カーボローディングを行うための方法について解説しましょう。
運動量を減らす
カーボローディングをするには、まず本番直前(3~5日前)からトレーニング量を少なめにして、エネルギーの消費を少なくします。
強度を落とすよりは、トレーニングの内容をある程度保ったまま時間を短くして行うのが良いでしょう。
糖質を多めに摂る
さらに食事メニューはご飯はパン、パスタなど糖質をタップリ含む食品を、通常よりも多めに食べるようにします。
すでに運動の量を減らして消費エネルギーが減っているので、ここで余った糖質は筋肉や肝臓などに回ることになります。
そうすると糖質からグリコーゲンが合成されて、筋肉や肝臓などに貯蔵されるグリコーゲン量が増えるわけです。
ちなみにカーボローディングを効果的に行えば、筋肉内のグリコーゲン量は1.5倍くらいに増やす事も可能だそうですので、特に筋持久力が必要になるスポーツでは大きな効果が期待できるでしょう。
ただし、人体はグリコーゲンの貯蔵量が増えると、同時に水分の貯蔵量も増やすという性質があり、体重は重くなりやすくなります。
体重別のスポーツなどを行っている人はこの点に注意して食べる量を調節する必要があるかもしれません。
メリハリが大事
糖質をたくさん食べれば力を発揮できるというなら、普段からたくさん食べれば良いのでは?という考えが浮かんでくるかもしれませんが、それは止めておきましょう。
カーボローディングによって筋肉内のグリコーゲンが増えるのはあくまでも一時的な効果ですし、長期間に渡って糖質を摂りすぎると体脂肪も増えてしまいます。
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