野球選手の食事・栄養学

スポーツ選手が栄養摂取を考える上ではあらゆる栄養をバランス良く取るのが大事。
これはあらゆる競技に共通して言える事です。

しかし、スポーツが違えば運動の内容も少しずつ異なるわけですから、競技によって食事やサプリメントの取り方のポイントにも微妙に差が出てきます。

そこで今回は、野球選手のための食事と栄養学について考えてみたいと思います。

野球の運動特性

野球は攻守交替がありポジションによって役割が異なる種目なので、選手ごとに運動特性にも大きな違いがある種目です。

例えば内野手・外野手の場合は球を打ち返したり走塁・守備をするための瞬発力が主となり、試合中に長距離走を行うようなスタミナを要求される事はあまりありません。

その反面、投手や捕手の場合は長時間の運動を強いられるポジションなので、持久力の要素も重要になってくるでしょう。

また、屋外で長時間行う事が多いスポーツですから、オフシーズンは練習内容の変化に伴って栄養・食事の内容を調整したり、外気温に対する配慮や試合中・練習中などの栄養補給にも気を使いたいところです。

内野手・外野手の食事と栄養学

内野手・外野手の場合は、打席に立ったときに力強いスイングで球を打つ、走塁時や守備についていて打球が飛んできたときに状況に応じてダッシュや送球をするなどの瞬発力系の運動がメインになると思います。

内野手・外野手は断続的な瞬発力運動がメインになります

このため普段の食事においても瞬発力の源として働く筋力を養うために十分なタンパク質を摂取しておく必要があるでしょう。

特にオフシーズンなど体造りをメインとする時期には、筋力トレーニングと並行して十分な栄養を摂っておくことが基本的な能力の向上の為に欠かせない要素となります。

そして、練習や試合の前後にはパワーを発揮するための糖質補給が欠かせません。

さらに、野球の場合は屋外で練習・試合をする時間も長くなる傾向にあるので、ベンチにいる時間帯を利用して消化・吸収しやすい飲ドリンクなどで栄養補給を行う事も大切です。

特に、夏場の練習・試合時には水分補給だけでなく、発汗によって失うミネラルの補給にも気を使うようにしましょう。

投手・捕手の食事と栄養学

内野手・外野手と同様の能力が必要とされる上に、投手の場合は投球動作、捕手の場合は捕球姿勢を繰り返すために関節や特定の部位の筋肉が疲労・消耗しやすいという過酷な運動条件となります。

投手・捕手には高度な持久力と筋肉・関節の強靭さも必用です

さらに、内野手・外野手に比べると実質的な運動時間も長くなるため、長距離ランナーのような持久力も求められます。

従って、投手や捕手のポジションを担当する選手は、関節や筋肉・腱などの疲労回復促進と障害予防の為に、カルシウムやコラーゲン、ビタミンCなどを豊富に含む食品・サプリメントを摂るようにする必要があると思います。

筋肉の保護や傷の回復促進に効果のあるグルタミンなども摂取できればさらに理想的です。

長時間の運動でエネルギー切れを起こさないようにするためには、試合中の栄養補給だけでなくカーボローディングなども併せて行うと良いでしょう。

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