自宅で本格的なスミスマシンを組み立ててみる
前回の記事でパッケージを開封した「3Dスミスマシン」。
今回はいよいよ、組み立てを行っていくことにしましょう。
アメリカのメーカーのマシン(生産拠点は台湾)ということでちょっと心配していましたが、箱の中には日本語に訳された説明書と、やや複雑な構造をしている部分を組み立てるための見本写真が入っていました。
こんな風に、小さいネジ類にも分かりやすく番号が振られています。
これなら、いくらドジな研究所長でも間違えることはないでしょう(笑)。
輸入している会社の人の話では、日本の会社で品質確認を行ってから出荷しているとのことなので、その時点で手を加えているのかも知れません。
というわけで、実際に組み立てて行きましょう。
ベース部分の組み立て
最初にマシンの可動式の2本のレールと、そのレールをつなぐ細長い板をビスで固定して、四角い土台を作ります。
これがマシンの一番下の部分ですね。
支柱の取り付け
次に、2本のレールから立ち上がる支柱を取り付けます。
これもあらかじめ用意されたビスで止めるだけですが、支柱を固定する部分そのものが稼働するので、この時点でまだ支柱はフラフラしています。
ポールとチニングバーの取り付け
そうしたら、支柱の手前にバーベルの軌道を支えるポールをはめ込んで、懸垂用のバーと一体型になった天井部分のパーツを取り付けます。
ここが、3Dスミスマシンを組み立てる上での一番の難関になります。
なぜかというと、支柱やポールの部分は動くようになっているので、それを天井部分のパーツがうまく組み合わさる位置に支えながらビス止めをしなくてはならないからです。
ここでは高い位置で作業をするための脚立と、最低2人の作業者が必要になると思います。
可動ユニットとバーベルシャフトの取り付け
土台、と支柱の部分が一通り完成したら、あとはそこに稼働ユニットと一体型になったバーベルシャフトを取り付けていきます。
高重量に耐えられるように作られているためか、太りボルトを何本も固定しなければならないのでちょっと時間がかかりますが、作業自体は非常にカンタンです。
総評
今回組み立てを行ってみて感じたことですが、このマシンは値段が高いだけあって、かなり高い精度で作られているように思います。
格安で売られているC国製のマシンを買った事がある人なら分かると思いますが、低い精度で作られたマシンはネジ止めをしようと思っても穴の位置が合わずに、ドリルで加工しなければならないようなことがよくあります。
しかしこのマシンはパーツ同士を組み付ければネジ穴の位置がピッタリ一致したので、比較的短時間で組み上げることができました。
それぞれの可動部品にも不必要なガタツキがほとんどなく、ビスなどにも抜け止め加工が施されたものが使われているなど、値段が高いだけのことはあると言えそうです。
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