3Dスミスマシンの長所と短所

前回の記事「スミスマシンをメインに筋トレしてみて気付いたこと」では、スミスマシンを自宅トレーニングに使用した場合の長所や短所などについてまとめてみました。

そして今回は、一般的なスミスマシンとしてではなく、BODYCRAFT社の「3Dスミスマシン」特有の長所・短所について書いてみます。

3Dスミスマシンは家庭用のトレーニング器具としてはちょっと高価な部類に入ると思うので、購入を検討中の人は参考にしてみて下さい。

3Dスミスマシンの長所

スペースを有効活用できる

個人的に最大の長所だと考えているのが、バーベルを支えている柱の部分を端に寄せることで、部屋のスペースを有効活用できるということです。

一般的なスミスマシンは、バーベルを支えている支柱の部分から、前後に大きく脚が伸びたような形をしています。

このため、マシン自体がそれほど大きくなくても、部屋の空間を大きく圧迫してしまうのです。

だだっ広い空間があるならともかく、実際に6畳程度の部屋に置いてみると、一気に狭苦しく感じることが分かるでしょう。

3Dスミスマシンとスペース

これに対して3Dマシンの場合は、プレートをセットしていない時は支柱を壁際まで動かすことで、使える空間がかなり広くなります。

マシンの脚自体は動かないので設置するために必要なスペースは同じですが、部屋の中で「人が立てるスペース」にはかなりの違いが出てくるんです。

動きが非常にスムーズ

3Dスミスマシンは、安価な家庭用スミスマシンにありがちなスライドレールではなく、ジムなどで使われるマシンと同じボールベアリングが採用されています。

このためウェイトを上下させた時のガタつきが非常に少なく、多少左右のバランスが崩れた状態でもバーベルをラックにかけることができます。

また、トレーニング種目を変更する時にバーベルの高さを変更する場合にも、余計な時間を使わずに済むことになります。

フォームをフリーウェイトに近づけることができる

バーベルを使ったトレーニング種目では、パッと見ただけでは単純な上下運動に見えても、実はそうでないというものが意外と多いです。

例えばベンチプレスでは、バーベルを下げた時にはバーの位置がややお腹の方に、逆に上げた時には首の方に近づくのが普通です。

トレーニングとバーベルの軌道

3Dスミスマシンは上下だけでなく前後の動きも可能なので、マシンを使っていながらフリーウェイトに近いフォームでのトレーニングが可能です。

3Dスミスマシンの短所

支柱を固定できるポイントが限られている

3Dマシンはバーベルを支える支柱が前後に動く状態と、普通のスミスマシンと同じように完全に固定された状態のどちらかを選択できるようになっていますが、このうちの「固定」を選ぶ場合、その位置は1点だけです。

どういうことかというと、支柱が固定されるポイントはマシン全体を支える脚の中央部分にしか無く、他の位置では固定できないということです。

これは恐らく、安全性を重視してバランスが取れるようにしてあるのだと思いますが、マシンと他の器具の位置関係によっては「もうちょっとこの辺で固定したいんだけどな・・・」ということが時々あります。

前後の動きに慣性が発生する

3Dスミスマシンでは「前後の動きも可能」ということは既に書いたとおりですが、この「前後の動き」は、バーベルなどのフリーウェイトを使った場合と完全に同じではありません。

例えばバーベルの場合、前後に動かした場合にかかる慣性、つまり勢いはバーベルの重さ分しか発生しないので、わりと素早く動かすことができるでしょう。

これに対して3Dスミスマシンでは、マシンの支柱も一緒に動くことになるので、一度前に動かしたものを後ろに戻すには大きな力が必要になります。

重さと慣性の関係

普通のバーベルが「何も載っていない台車を前後に動かす」のに対して、3Dスミスマシンの場合は「荷物が載った台車を前後に動かす」ような感じです。

なので、バーベルを前後に大きく動かす種目などではバランスが取りにくかったり、「体の動きにバーベルが付いてこない」という感覚が出てくると思います。

清掃等のメンテナンスが必要

ボールベアリングが使われている3Dスミスマシンは、時々オイルを挿したり、オイル付着して溜まるホコリなどを取り除くというようなメンテナンスが必要です。

「2,3ヶ月に1度手入れをすればOK」という程度の手間ではありますが、レール式のスミスマシンと違って、不用意にバーベルの支柱に触ると手がオイルで汚れるというようなデメリットもあります。

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