筋トレと有酸素運動どっちが先?2

前回の記事、「筋トレと有酸素運動、どっちが先?」を公開後、筋トレについて詳しい方々から、
「筋トレと有酸素運動を両方やるなら、基本的に有酸素運動を先に行うべきなのでは?」
という意見を複数いただきました。
(メールやBBSにてアドバイスを下さった方、ありがとうございます!)

そこで今回は、前回よりももう少し詳しく筋トレと有酸素運動を行う順番と、そのメリット・デメリットについてまとめてみましょう。

筋トレを先に行う方法の効果

前回の記事にも書きましたが、元気な状態で筋トレを行えば、当然ですが高い集中力を持って筋肉を鍛える事ができます。

だから、「マッチョになりたい!」「とにかく筋力優先でトレーニングを!」という人は、やっぱり筋トレを先に行うのが理想だと思います。

成長ホルモンの効果

また、筋トレを先に行う方法は、とにかく体脂肪を減らしたい!という人にも大きなメリットがあります。

それは、筋トレを行った後は成長ホルモンの分泌量が増える事により、脂肪が燃焼されやすい状態になるということです。

筋力トレーニングによる成長ホルモン分泌量の増加が、有酸素運動の脂肪燃焼効率を高めてくれます

つまり、軽い筋トレを行った後に有酸素運動を行えば、それだけ有酸素運動で燃焼する脂肪の量も増やす事ができるというわけです。

有酸素運動を先に行った場合の効果

元気な状態で有酸素運動を行えば、心肺機能の限界まで体を動かす事が可能になります。

つまり、脂肪燃焼などを目的とするのではなく、有酸素運動そのものの能力を伸ばしたい場合は、有酸素運動を優先して行うべきだと考えられるでしょう。

例えば長距離走のタイムを縮める事を目的にトレーニングをしているなら、迷わず先に走ってから、余力で筋トレをするべきです。

また、スポーツなどの技術練習をメインに行いたいような場合も、やはり筋肉疲労による能力の低下が起こらないように、筋トレよりも先に(有酸素運動的な)技術練習を行うのがいいと思います。

体への影響を考えた選択を

筋トレと有酸素運動のどちらを先に行うかということについては
「その運動が体にどんな影響を与えるか?」
ということと、
「トレーニングでどの能力を伸ばしたいか?」
ということをよく考えて選ぶ必要があります。

前のコンテンツに書いたように、筋トレを優先したいからといって高重量のスクワットを行った後に走ったりすれば、筋肉の回復を妨げるどころか怪我の原因にもなりかねません。

最終的にはトレーニング強度や栄養補給のタイミング、休憩の有無なども計算に入れた上で、鍛える部位によっては筋トレと有酸素運動の順番を入れ替えたり、行なう日を分けたりするような工夫も必要になるでしょう。

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