スクワットは裸足で行う?

スクワットは足腰を鍛える筋力トレーニングの王道、まさに下半身鍛錬の代表的な筋トレ種目です。

多くのトレーニーがメニューの中に採用していると思いますが、実際にやってみると姿勢や重心の位置など色々な部分に注意を払う必要があって、見た目以上に奥が深いトレーニング種目であることに気が付くでしょう。

今回はそんなスクワットの効果をより引き出すために、あえてシューズを履かずに裸足で行う方法を提案したいと思います。

トレーニングシューズの長所と短所

一般的なトレーニングシューズは底の部分が厚いクッションになっています。
これによって、走ったりジャンプした時の衝撃から人体を守ってくれるというわけです。

しかし、厚いクッションには短所もあります。
それは、足の裏が床(地面)に接している感覚が鈍くなるという事です。

シューズのクッションは衝撃を分散してくれますが、同時に足の感覚も鈍らせてしまいます

多くの人は素足で行動する機会が少ないので意識しにくいと思いますが、シューズを履いているということは、手で言えば厚いスキー用のグローブを付けているようなものです。

トレーニングの動作自体は問題なく行えたとしても、足の裏から伝わってくる微妙な重心の感覚などについては、かなり鈍くなっていると言っていいでしょう。

スクワットと重心の関係

スクワットは日常生活の中でただ普通にしゃがむ場合と違って、バーベルなどを担いだり膝の負担を軽くするためにややお尻を突き出したような姿勢をとります。

だから、バランスを取るのがけっこう大変です。

理想的なのは体の重心線が前にも後にも傾かず、土踏まずの真上にまっすぐ伸びていることです。
しかし、特にスクワット初心者の場合は重心が後に傾いて「おっとっと」となったり、逆にそれを防ごうとして前のめりになってしまうことも少なくないと思います。

裸足スクワットの利点

そこで、このページのタイトルでもある「裸足スクワット」の出番です。

裸足で床の上に立つと、皮膚が直接床に触れた状態になるため、「つま先の方に重心が偏っている」とか、「かかとの方に寄っている」というような感覚が鋭くなります。

裸足でスクワット

そして重心のズレを敏感に感知できる状態でスクワットを行えば、微妙なバランスを矯正しながらトレーニングを行いやすいというわけです。

バランスが上手く取れるようになれば安全なのはもちろん、高重量のトレーニングも思いっきり行えるようになりますから、特にスクワット初心者の方にはオススメのトレーニング法です。

裸足スクワットの問題点

しかし、実際問題としてトレーニングジムなどの公共の設備では、安全性や衛生上の問題から、裸足でのトレーニングが禁止されている場合が多いと思います。

それを無視するのは流石にマナーに反しますから、ここは妥協案で対応しましょう。

ランニングシューズやバスケットシューズではなく、レスリングシューズやウェイトリフティング用のシューズなど、クッションが薄いタイプのシューズを用意して、スクワットを行う時はそれを履くようにするのです。

 特にウェイトリフティングシューズは重心を把握しやすくなるだけでなく、スクワットなどを行った時のバランスが取りやすいような工夫がされています。

これならジムでも堂々とトレーニングできますし、かなりダイレクトに足で床を踏みしめている感覚が伝わってくるはずです。

ちなみにかの有名なアーノルド・シュワルツェネッガー氏は裸足スクワットの愛好者でした。
パワーリフティングの競技選手の中にも、わざとシューズの中敷きを剥がして底を薄くして使う人がいるそうです。

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