特定の種目にこだわらない

筋力トレーニングをある程度続けていると、
「胸の筋トレは好きだけど脚は嫌い・・・。」
というように体の部位によって好き嫌いが出てきたり、
「ベンチプレスの重量をとにかく伸ばしたい!」
と、特定の種目にこだわりが出てくることがあると思います。

しかし、これがあまりにエスカレートすると、肉体的にも精神的にもマイナスになる場合があるということを知っておいて下さい。

「こだわり」が招く悪影響

それでは、特定の部位・種目の筋トレにこだわりすぎると何が悪いのか?ということについて、具体的に説明してみましょう。

筋力のアンバランスを招く

想像できるとは思いますが、気合を入れて取り組んでいる種目となんとなくこなしているだけの種目ではどうしてもその効果に差がでてきます。

そうすると、
「ベンチプレスは大好きだけど、ラットプルダウンとか懸垂は大嫌い!」
なんていう人は体の前面の筋力と背面の筋力のバランスが崩れやすくなり、これがひどくなると姿勢が悪くなったり肩こりなどの原因になる事があるのです。

筋力バランスが悪くなると、姿勢が悪くなったり肩こりの原因になったりします

スポーツの能力に結びつかない

例えばボクシングのような格闘技では、上半身の力がどんなにパワフルでも、下半身がヘロヘロでは強いパンチを打つ事ができません。

逆に下半身がどんなにマッチョでも、上半身が貧弱ではやっぱりハードパンチャーにはなれないでしょう。

ほとんどのスポーツでは全身の筋肉の連携によって初めて能力を発揮できるわけですから、体の中に「弱い部分」があるとそこに脚を引っ張られて、せっかくの長所すら無駄にしてしまうという事が起こります。

これを分かりやすく表しているのが、いわゆる「ボトルネック」という考え方です。

ボトルというのはワインなどを入れるようなビンのことで、どんなにそのビンが大きくて立派だったとしても、ネック(首の部分)が細くなっていると大きなものを中に入れたり、取り出す事はできません。

ボトルネック

ビンの太い部分(胴の部分)が得意種目、細くなっている首の部分が苦手種目と考えると、細い部分にジャマされてなかなか中身(能力)を出せないということが、なんとなくイメージできるでしょう。

だから、特にスポーツの能力向上のために筋力トレーニングを行っている人は、筋力バランスにも注意をはらう必要があるというわけです。

さて、ちょっと長くなりましたので、続きは次の記事に書きたいと思います。

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