肉体改造と環境汚染の関係
先進国が物価や人件費が安い発展途上国に生産の拠点を移すようになり、発展途上国での環境汚染が進んでいます。
発展途上国で清算した方がコストが安いのは工業製品などに限った事ではなく、食料などにも言えることです。
特に食料自給率の低い日本では食料の多くを輸入に頼っているので、輸入食品無しでは食生活がなりたたないでしょう。
実際問題として、環境汚染が問題になっている国から輸入された食材は食べないというのもなかなか難しいわけです。
想像以上に怖い食料の汚染
しかも環境汚染が食物に与える影響はとても深刻で、それほど汚染のひどい場所で作られた食料でなくても、人体に致命的な影響を与える可能性が十分にあります。
その仕組みはこうです。
自然界で生き物同士がお互いに食べる・食べられるというのは下の様なピラミッドになっています。
人間は他の生物に食べられる事は無い(絶対というわけではありませんが)のでピラミッドの一番上、逆に一番下は他の植物を食べなくても成長できる植物や植物性プランクトンなどです。
環境汚染によって土や水に入った毒物は、まずピラミッドの一番下にいる生物の体に入ります。
毒物は生物の体に蓄積されやすい性質があるので、植物やプランクトンの体内には日に日に毒物が溜まって行き、土や水の中よりも濃い毒となるのです。
そしてこれを小さな魚や草食動物などが食べます。
体に必要な栄養成分は消化・分解されていきますが、毒物は分解しにくいのでどんどん体に溜まっていきます。
ここでは植物やプランクトンが体内で濃縮した毒が濃くなったものが更に濃くなるわけですから、その濃度は直接環境汚染を受けている水や土とは比較になりません。
さらにこれを大きな魚や肉食動物が食べ、毒はもっと濃く・・・という風に、ピラミッドの上に行くに従ってどんどん危険な毒となっていくという現象が起こります。いわゆる生物濃縮(生態濃縮)です。
人間はピラミッドの一番上にいるから、当然一番濃い毒が入った食材を食べることになるわわけです。
時間が経ってから影響が出る場合も
人は寿命も長いので、毒の影響よりも先に寿命が来てしまう短命な生物と違って、長年の間に溜まった毒物で健康被害を起こす確率も上がってきます。
だから環境汚染の心配がある国の食料は、完全に避けることが無理だったとしても出来る限り食べる回数を減らした方が無難だと考えられるでしょう。
数十年後に健康被害が出たら、取り返しがつきませんからね。
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