栄養摂取は1日単位で考える

栄養バランスに気を使っていると、食事をする時にやれ「タンパク質が足りない」とか「食物繊維が足りない」ということが気になってくるでしょう。

もちろん毎食毎食、栄養バランスの取れた食事を摂ることができればそれに越した事はないのですが、現実問題としてなかなか難しい場合もあると思います。

というわけで今回は、より現実的な栄養摂取の考え方について検討してみましょう。

栄養には「適量」がある

当たり前ですが、人間には各栄養素に対して適量というものがあります。

一日あたりカルシウムなら600mgとか、タンパク質なら体重1kgあたり1gとか、そういう必要量を満たしつつ、必要以上に摂らない。
そういう状態にどれだけ近づけるかを考えるのが、栄養のバランスを取るということです。

人間は「食いだめ」ができない

その一方で、残念ながら人の体は「食いだめ」が可能なようにもできていません。

またまた当たり前の話ではありますが、一日に食べ過ぎたからといって「3000kcalを超えた分は翌日に回して・・・」ということも出来ませんし、「一か月分のビタミンを先に摂っておこう」というわけにも行かないのです。

だからどうしても、栄養をマメに摂る必要があります。

どの時間枠で栄養を管理するか?

できるだけ必要量はきちんと摂りつつ、まとめ食いもしないというのが理想ですが、毎食毎食完璧な食事を摂るのはちょっと無理・・・。

この矛盾を解決するには、できるだけ短い時間枠のなかで、食事のバランス取っていくようにする方法が考えられます。

昼食のアンバランスは夕食でカバー

例えば、昼食にパンやおにぎりだけ、というようなメニューを摂った場合、一食だけで見ると糖質が中心のメニューになってしまっていて、タンパク質や特定のビタミンなどが足りません。

そういう場合は夕食で肉類や野菜を摂ることで、昼食の分を補うわけです。

また、夕食を食べ過ぎてしまって明らかにカロリーオーバーだと思えるような場合は、翌日の食事の量を全体的に軽めにすれば、少なくとも2日間のトータルではバランスが取れることになります。

いくら「食いだめ」が出来ないといっても、食事で摂った栄養素は一定の時間体の中に保存されますし、逆に短時間の栄養不足なら次の栄養補給でカバーできるはずです。

ですから、このような「つじつま合わせ」もやらないよりはずっとマシなのです。

一回の食事でバランスが取れなければ2回の食事で、それでダメなら日、さらにダメなら2日、3日と、可能な限り短い時間枠で摂取する栄養のバランスを保つように事を心がけるようにするのが良いでしょう。

できるだけ短い期間で栄養量のバランスを修正するようにしましょう

サプリメントとなども上手に利用して、可能な範囲でバランスの良い食事を摂れるように努力してみてください。

ただし、食べ過ぎても次の食事を抜けばいいと考えたり、一食で極端に特定の栄養素をたくさん摂ったりする事は避けるべきです。

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