朝食抜きダイエット・健康法について
一般的には朝食を抜くことは健康に良くないと言われていますが、
「朝食を抜いた方が健康に良い、いやむしろ朝食こそが健康にとってはマイナスだ!」
と主張する専門家も存在しています。
今回は、朝食を食べるべきという説、食べるべきではないという説の両方について考えてみることにしましょう。
「朝食は食べるべき説」の根拠
朝食を食べるべき、という説の一番大きな根拠は、朝食を抜くと空腹状態が長く続く事によって体の組織が飢餓状態になってしまうということです。
例えば、人間の脳は糖質以外の栄養素をエネルギー源として使えないという性質を持っています。
だからお腹が空いた状態が長く続いて体内の糖質(肝グリコーゲンなど)が無くなってしまうと、脳の働きが低下するのです。
また、空腹の状態では筋肉などの組織も分解されて行くので、特に筋肉を増やしたい場合などはこまめに食事をすることが重要になってきます。
さらに、食事をする事で消化器官が活性化されるので、正常な代謝を維持し便秘などを防ぐためにも朝食は摂るべきだと言われています。
「朝食は抜くべき」説の根拠
朝食を抜くべき、という説の一番大きな根拠は、消化器官を働かせ続けることは体にとって大きな負担になるということです。
人間が物を食べたとき、口から入った食べ物が完全に消化されて体の外に排出されるまで、短くても15~18時間くらいかかります。
だから朝起きて朝食を食べると、前の日に食べたものが体に残った状態でさらに体に食べ物を入れることになり、結果として消化器官は休み無く働きつづけることになってしまいます。
従って朝食を抜くことで内臓をリフレッシュさせれば、無駄にエネルギーを摂ることも防げるし、体も健康になるというわけです。
どっちを選ぶ?
どちらかと言えば、現在多くの人に支持されているのは「朝食は食べるべき説」の方でしょう。
ただ、「朝食は抜くべき」説にも説得力はあると思いますし、常識や定説が時代によって変わって行くのもまた事実です。
だから今の段階では、自分の目的や体質に合わせて柔軟にアレンジして行くのが一番賢い方法なのではないでしょうか。
例えば「朝はどうしても食欲がわかない」という人は、無理をして朝食を摂るよりも胃腸に負担のかからない飲み物などを飲むくらいにしておいた方が体には良いでしょう。
逆に筋肥大を目的に筋力トレーニングをしていたり、「朝食を抜くと貧血気味になる」という人は、無理に我慢してまで朝食抜き健康法にチャレンジする必要は無いはずです。
「しっかり食べる」or「全く食べない」という選択にとらわれるのではなく、自分自身に適した食事量を見つけるべき、というのが当研究所の考えです。
(管理人へのご連絡は不要です)