筋トレ前の食事には何が最適?
人間が生きていくには、食事からの栄養が必要不可欠です。
そして筋力トレーニングのように強度の高い運動を行う場合には、さらにたくさんの栄養が必要になります。
だから空腹で筋トレをしようとすれば力が出ませんし、栄養不足から筋肉が分解されてしまうという悪い影響が出たりするわけです。
しかし、激しい運動を行う前に何かを食べるのであれば、普段の食事以上にその内容に注意する必要があります。
食事の運動への影響
トレーニング前には体に必要な栄養を補給しておかなくてはなりません。
しかし、運動前に消化の悪いものを食べたりすると、消化器官に負担がかかって逆効果になる場合もあります。
消化器官がフル活動するような状況では、血液の多くが消化器官に集まり、脳や筋肉などにはあまり回ってこなくなるからです。
この状態で無理に運動したりすると、胃などの消化器官に回るはずの血液が筋肉などに奪われてしまい、気分が悪くなったり、吐き気を感じたりするわけです。
だからトレーニング前には、必要な栄養は補給しつつ、胃腸に負担をかけないようなものを食べる(または飲む)ことが重要です。
食物の胃内滞留時間
よく「消化に良い」「消化に悪い」という言い方をするように、食品には種類によって「分解されやすさ」に大きな違いがあります。
胃の内部に留まる時間(胃内滞留時間)で言えば、最も消化されにくいのが脂肪分、次にタンパク質、そして一番消化されやすいのが糖質です。
具体的な時間で言えば、揚げ物のような脂っこいものは4時間以上胃袋のなかに留まり、卵や脂身の少ない肉なら2~3時間、パンやご飯などは1~2時間といったところです。
そして、最も胃内滞留時間が短いのは個体ではなく液体、つまりジュースなどのドリンクで、大体1時間強くらいで胃での消化が完了するようです。
最適な栄養補給
体に負担をかけずに万全の体制でトレーニングを行うためには、直前(30~60分前)ならスポーツドリンクなどで、1~2時間くらい時間があるならおにぎりやパンなどで栄養補給をするといいでしょう。
逆に胃に溜まりやすい肉などを食べる場合は、少なくとも2~3時間くらい前に食べて、胃での消化が終わりかけているくらいにしておかないと、体に余計な負担をかけることになってしまいます。
ただし、胃内滞留時間は食べる量にも関係しているので、これを利用すれば消化器官への負担を調節することも可能です。
例えば食事の時間が予定より遅くなった場合は食べる量を減らしたり、すぐにトレーニングを始めなければならないなら「スポーツドリンクをトレーニング中にチビチビ飲む」というような方法が考えられるでしょう。
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