3Dスミスマシンをカスタマイズしてみた
前回の記事では、実際に3Dスミスマシンを実際に使ってみた経験から、3Dスミスマシン特有の長所や短所について書いてみました。
長所に関してはもちろんそのままでいいわけですが、短所に関してはなんとか工夫して解消したいところです。
ちなみにもう一度、研究所帳が短所と感じた要素を列挙すると以下の通り。
・支柱を固定できるポイントが限られている
・前後の動きに慣性が発生する
・清掃等のメンテナンスが必要
これらのうち、「慣性が発生する」「メンテナンスが必要」がの部分に関しては、自力で改善するのはかなり難しいでしょう。
物理の法則を変えることなんてまず無理ですし(笑)、マシンのメンテナンスも全くやらないというわけにはいかないからです。
しかし、「支柱を固定できるポイントが限られている」という点については、工夫次第で解決できるはず。
なにか別の固定器具を用意するなり、マシンを改造するなりして元々マシンが持っている固定ポイント以外の所に支柱を固定できるようにしてやればいいからです。
当然のことながら、元々決められた以外の使い方をすれば、思わぬ不具合が発生するリスクはあります。
場合によってはマシンの耐久性が落ちたりするかも知れないので、そのあたりは完全な「自己責任」です。
とはいえ、自宅トレーニーの中には、購入した器具を色々改造して使っている人は決して少なくありません。
なので、今回はその一例として参考にしてみてください。
3Dスミスマシンの支柱固定ポイントを増やす
既に書いたとおり、今回購入した3Dスミスマシンは、バーベルを上下させる軸になる支柱の固定ポイントがマシンの中央にしかありません。
そしてこれが、研究所長が最も「ココが残念だな」と思った要素なんです。
トレーニング後に、部屋を広く使いたいと考えて支柱を壁際に寄せたとしても、それだけではレールの上にブレーキのかかっていない電車が置いてあるのと同じ。
何かの拍子に体が物がぶつかったりすれば、支柱がガラガラと動いてしまうことになります。
安全面を考える上でも、支柱をレールの端に固定できたほうが都合がいいのは明らかでしょう。。
恐らく、メーカーとしては高重量を扱った場合のバランスを考えて中央でのみ固定できるようにしたのだと思います。
が、そのために利便性が少し犠牲になっている面があるので、それを自力で何とかしてみましょう。
幸い、このマシンの構造は非常にシンプル。
支柱の根本には金属製のピンが付いていて、これがバネの力で穴に差し込まれることで支柱が固定される仕組みです。
要するに、支柱を固定したい部分に穴を開けてやれば、目的を達成できることになります。
大きな穴を穴を開けたりすれば、それこそマシンの耐久性が落ちたりする可能性もありますが、その必要はありません。
もともと中央に開いている穴の直径は1cm台くらいなので、同程度の大きさの穴を別の部分に開けたところで、その影響はたかが知れているでしょう。
穴あけの手順
用意した道具は以下の通り。
・電動ドリル
・金属用ドリルビット(ドリルの歯の部分)
・鉄ヤスリ
・塗料
・その他、目印を付けるためのテープマジックやゴミが飛び散らないようにするための新聞紙やビニールシートなど
簡単に手順を書くと、
1.可動式の支柱を固定する部分に目印をつけてドリルで穴を開ける
2.穴を開けた断面をヤスリで整える
3.ヤスリがけした部分を塗料を塗って保護する
4.ストッパーがその穴にフィットするかどうかを確認する
という流れです。
ちなみに、最後に塗装をするのは、金属部分をむき出しにしておくと、そこから錆びやすくなってしまうからです。
実際にストッパーを動かしてみたところ、4番の写真の通り固定用のバーが穴にフィットして支柱を固定することができました。
マシンを使い終わった後はこんなふうに支柱をマシンの端に固定しておけば、部屋を広く使えますし、地震などが起こっても支柱が動いてしまう心配はありません。
(管理人へのご連絡は不要です)