本当の土台となる筋肉は?
スポーツのためのトレーニングは足腰が基本、という表現を聞いたことがある人は多いことでしょう。
実際にこれは多くのスポーツにおいては本当のことで、移動や方向転換、それ以外の動作についても「パワーを生み出す源」は、ほぼ足腰と考えて間違いありません。
しかし、足腰を鍛える筋力トレーニングというと、ほとんどの人が思い浮かべるのはスクワットやランジ。
それ以外にはせいぜいカーフレイズなど「脚」つまり英語で言うところの「foot」ではなく「leg」を鍛える種目を思いつくのではないでしょうか?
今回は視点を変えて「足」、つまり足首から下の筋力とスポーツについて考えてみましょう。
本当の土台は足の指?
立った状態で移動したり色々な動作を行うとき、直接床を蹴って力を生み出すのは、大腿(太もも)や下腿(すね)の部分ではありません。
下半身が力を生み出すときに本当の最後の最後に床を蹴る部分・・・それは何といっても足の指でしょう。
我々は普段、足の指にどれだけ力を込めているかを意識することはほとんど無いと思います。
しかし、実際に足の指を動かす筋肉に意識を集中してみると、歩くときや、ジャンプするとき、バランスを取るときなど、あらゆる動作で足の指の力を活用しているのです。
そうかな?という人は試しに意識して足の指に力入れずに走ったり、ジャンプしたりしてみてください。
普段のような力はとても出せないはずです。
なのに、ジムでは握力を一生懸命鍛えている人を見かけることはあっても、「足の指の筋トレ」をやっている人を見かけることはほとんどありません。
これでは足の指がかわいそうです(笑)
無視されているわけではない?足の筋肉
恐らく、足の指を動かす筋肉は「その存在やトレーニングすることが無視されている」というわけではないでしょう。
ただ、多くの人がランニングやスクワット、カーフレイズのような「脚」のトレーニングで「ついでに」鍛えるという感覚なのではないかと思います。
たしかに足の筋肉が色々なトレーニングで補助的に使われるのは事実です。
た、時間の制約もあるでしょうから、わざわざ足の指のための種目をトレーニングメニューに組み入れるのが難しい、という事情もあるかもしれません。
しかし、筋力トレーニングは特定の部位の筋肉を、稼動範囲いっぱい、つまり動かせる範囲でフルに動かして意識的に鍛えることで、最大の効果を得ることができるというのもまた事実。
特に重心移動が重要になってくるスポーツを行っている人、一生懸命練習していてもなかなか実力がアップしないという人は、実践している人が少ない「足の指」の筋トレに取り組んでみるのも面白いのではないでしょうか?
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