格闘技と筋力トレーニングの関係
格闘技の実力をアップさせたいという目的で筋力トレーニングに取り組んでいる人も多いでしょう。
相手とパンチやキックを出し合ったり組み合ったりすることによって瞬発力が求められたり、体に強い衝撃が加わる格闘技では、筋力がとても重要になってくるのは事実です。
というわけで今回は、格闘技に適した筋力トレーニング、という観点で情報をまとめてみましょう。
筋肉と体重と格闘技の関係
ごく一般的に言えば、格闘技では体重が重いほど有利になることが多いです。
柔道や相撲、レスリングのような競技では体が重ければ相手の力に振り回されなくなります。
パンチやキックを出す土台が安定していれば強い打撃力が生まれることは、物理の難しい法則を持ち出さなくてもすぐにイメージ出来るでしょう。
ただ、ボクシングやレスリング、フルコンタクト制空手や柔道など多くの格闘技では体重別に試合をしなくてはならないことがほとんどです。
体重別競技では規定体重をオーバーすると試合に出られなかったり判定時にマイナスポイントになったりしますから「筋肉でひたすら体を大きくする」という戦略は通用しません。
つまり多くの場合、筋力トレーニングを行っていくにあたっては、体重制限を意識した計画を立てなくてはならないということです。
体重別格闘技と体づくり
同じ体重で出来るだけ戦いに有利な体を作るには、やはり不要な肉をできるだけ減らして、その分をパワーの源となる筋肉に振り分けることです。
短期間で一気に体重を増やそうとすると体脂肪率は上がりやすくなりますので、体重別競技のために筋力トレーニングを行う人は、たとえ階級を上げるような場合でも1ヶ月に数百グラム程度の増量に抑えた方がいいでしょう。
瞬発力を増大させる
もう一つ、格闘技において重要な要素があります。
それは筋肉が短い時間の間に発揮できる力、つまり最大筋力や瞬発力が勝敗に大きく影響する場合が多いということです。
一瞬の間に勝負が決まることの多い格闘技では、筋肉の太さや持久力よりも、ここだ!という時に爆発的に力を出せるかどうかが大切だと考えられます。
「筋力トレーニング その1」にも目的別の筋トレについて書きましたが、格闘技のために筋力トレーニングを行うのであれば、6~12レップ程度の基礎筋力を養うセットだけでは不十分な場合もあります。
最大筋力を伸ばすような高重量のトレーニングや、ジャンプ動作などスポーツの動きに近い動作を取り入れたメニューが必要になってくるでしょう。
「太い筋肉は筋力も強い?」にも書いたように筋肉は同じサイズでもその質の違いによって大きく筋力が違ってきます。
なので、筋肉の質を追求して同じ体重・体格でもより強い筋力を出せるようにしておくことで、同じ体格の相手との戦いを有利に進めることができるはずです。
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