タバコとダイエットの関係
タバコを吸うことによって痩せる「タバコダイエット」という方法が存在したり、逆に禁煙に成功したら太ってしまったという体験を持つ人がいるなど、タバコと体重の増減には一定の関係があるようです。
タバコを吸うことによって本当に痩せられるのか、またタバコを吸っている人が禁煙するとなぜ太ると言われているのか?等についてまとめてみましょう。
タバコは食欲を低下させる
タバコに含まれるタールやニコチンなどの薬物は、空腹感や味覚を麻痺させる働きがあります。
これによって食事の前にタバコを吸うことによって食べすぎを防ぐのがタバコダイエットの原理です。
ただしこの作用にも個人差があり、中にはあまり食欲が落ちずに、体重が減らない人もいます。
タバコダイエットは運動や食事制限に比べれば信頼性の低い方法と言えるでしょう。
タバコの悪影響
仮にタバコで痩せられる可能性があるとしても、無視することのできない「副作用」がたくさん存在することを忘れてはいけません。
多くの場合、ダイエットは外見や健康上の問題を解決するためや、運動能力などを向上させるために行われると思います。
しかしタバコはこれらにとって全てマイナスの影響があるのです。
例えばタバコを吸うと、皮膚の老化が促進されます。
これは末梢血管の血行不良や活性酸素の増加が主な原因とされていますが、皮膚にしみやシワが増えてしまっては、体重だけが減っても外見上の問題が解決されたことにはなりません。
またタバコに含まれる成分には、筋肉を減らし内臓脂肪を増やすという効果もあるそうです。
食欲が落ちて食べる量が減っても筋肉が落ちれば基礎代謝も落ちるので、最終的には痩せにくい体質が残り、タバコの減量効果すら無駄になってしまう可能性もあるでしょう。
その他健康上の問題としては口臭や体臭が強く出るようになる、脳や神経の機能が低下する、発ガンの可能性が増大するなどの悪影響もタバコによって引き起こされます。
運動能力に関しても、酸素を取り込む力が弱くなる事による運動能力の低下があり、体重が減ったにも関わらず疲れやすくなったり、持久力が落ちてしまうという結果になりかねません。
タバコをやめると太る原因
上に書いたとおり、タバコ自体にダイエット効果があるというわけではありません。
しかし、タバコを吸っていた人が禁煙すると味覚が正常に戻って食欲が増したり、なんとなく口が寂しくなって余計なものを食べてしまう事で体重が増える傾向はあるようです。
ただ、逆に言えば禁煙しても食事量さえきちんと管理していれば太ることはあり得ません。
長期的に見ればタバコの力で体重を維持しても得るものはほとんど無いでしょうから、本当にダイエットを成功させて質の良い体を手に入れるには禁煙が必須!というのが当研究所の見解です。
(管理人へのご連絡は不要です)