サリチル酸メチルの部分痩せ効果
残念ながら現代の科学では「塗るだけで痩せる」という痩せ薬は開発されてませんが、わずかながらその効果が期待され、用いられているものがあります。
それがサリチル酸メチルを含む消炎鎮痛剤です。
今回は筋肉痛などの時に塗るこのサリチル酸メチルに部分やせ効果があり得るのかどうか?ということについて考察してみたいと思います。
ボディビルダーの愛用品?
サリチル酸メチルを含んだ消炎鎮痛剤は、塗り薬として皮膚に塗ったりシップ薬として貼ったりすると、薬剤がその部分を刺激するので、
「代謝を高めることにより部分痩せの効果があるのでは?」
と考えられています。
なので、特に皮下脂肪を極限まで落とす必要があり、外見の優劣によって勝敗が決まるボディビルダーの間では、古くから部分痩せ効果のあるアイテムとして用いられているという背景があるようです。
塗って運動することでその部分の皮下脂肪が落ちやすくなる効果が期待されているということですね。
減量効果の科学的根拠
サリチル酸メチルは知覚神経に作用して消炎・鎮痛効果を発揮するほかに細い血管を拡張することにより、血行を促進する作用のある薬剤です。
そして、皮下脂肪は血行が良い部分、つまり代謝が活発な部分にあるものほど燃焼されやすいという性質を持っています。
これは川の中でも流れの激しい部分ほど土砂が流れていきやすいというのとほぼ同じ理屈で、要は血液の流れが活発な場所ほど物質の出入りが激しいということです。
これらの原理から考えれば、「サリチル酸メチルを塗った部分が痩せやすくなる」という説には科学的根拠があると言えそうです。
しかし、残念ながら研究所長が調べた限りではサリチル酸メチルと部分痩せの関係を示す明確な実験データは見当たりませんでした。
効果は未知数?
結局のところ、サリチル酸メチルは「効果がありそう」という期待や、「効果があると聞いた」というところから使われているだけというのが実情のようです。
つまり、効果があるかも知れないけれど、確かなことは分からないわけです。
とはいえ、サリチル酸メチルを含む塗り薬やシップ薬は安価でどこでも手に入るものなので、少しでもプラスの効果を引き出すためには、運動と組み合わせて使ってみるのも一つの手かも知れません。
ただし、塗れば塗るほど効果があるというものでもありませんので、使用はほどほどにしましょう。
研究所長も使ってみたことがありますが、塗りすぎると焼け付くようなヒリヒリ感で地獄を見ることになります(笑)。
また、サリチル酸メチルは刺激性が強いので、体質によっては皮膚のかぶれなどにも注意が必要です。
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