お茶のダイエット効果は?
「お茶が体に良い」というのは割と昔から言われてきた事ですが、最近では特定保健用食品というお墨付きを与えられたお茶が登場したり、CMなどではいかにもそのお茶を飲む事がダイエットにつながるような映像が流れていたりします。
実際のところ、お茶にはダイエット効果があるのでしょうか?
「お茶ダイエット」の原理
そもそも、なぜお茶の成分がダイエットに効くと言われているのか?という事ついて考えてみることにしましょう。
ダイエットにつながりそうなお茶の成分には、主に次のようなものがあります。
カフェイン
カフェインは脂肪を分解する酵素の働きを活発にするため、体脂肪が分解されやすい状態を作ります。
カフェインはその名のとおりコーヒーにも含まれる成分ですが、コーヒーには砂糖を入れて飲む人が多いので、お茶で摂取する方がダイエット向きということでしょう。
ポリフェノール
お茶に含まれるポリフェノールの中には、脂肪分と親和性が高い(簡単に言うとくっつきやすい)ものがあるそうです。
脂肪分の多い食事と一緒にポリフェノールを摂取すれば、そのポリフェノールと一緒に脂肪分が排出されやすくなり、痩せるというよりは「太らない」効果が期待できると言われています。
ただし、ポリフェノールというのは特定の構造を持った物質の総称。
実際にはポリフェノールの中にも色々な種類があるので、ポリフェノール=痩せる成分、というわけではありません。
食物繊維
お茶の中には食物繊維を含むものがあります。食物繊維自体にはエネルギー(カロリー)が無く、一緒に食べた脂肪分、糖分などが体に急激に吸収される事を防ぐため、十分に摂ることでダイエット効果が期待できます。
お茶ダイエットの効果のほどは?
お茶に含まれるカフェインやポリフェノール、食物繊維の濃度やその効果は、当然の事ながら体に劇的な効果をもたらすほどのものではありません。
もしも飲み物をお茶に変えるだけで痩せられるほどの効果があれば、食料に困っている貧しい国々の人たちは、出来るだけお茶を飲まないようにするでしょう。
しかし 実際のところ、そんな事実は無いはずです。
科学的に厳密な実験を行えばダイエット効果が確認できるとしても、食生活や運動習慣を改善しなければ、そんなわずかな効果などまさに焼け石に水です。
お茶がダイエットに有効というのは主に「余分なエネルギーを摂らずに水分を補給できる」というところが一番大きいと思います。
ダイエットに役立つ成分を含んでいるのは事実ですが、それはあくまでもオマケ程度に考えておくのが良いでしょう。
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