筋トレと有酸素運動、どっちが先?

運動能力のバランスを取るために、あるいは筋肉を付けながらも無駄な脂肪をできる限り付けないようにするために、筋トレと有酸素運動の両方を行っている人は多いでしょう。

片方だけよりも両方やった方が良いのは確かですが、一日に両方の運動をこなそうと思った時に「どっちを先にやるべきなんだろう?」と迷う事もあると思います。

というわけで今回は、筋トレと有酸素運動を続けて行う場合の順番について考えてみましょう。

優先度の順番で行うのが基本

トレーニングで最大の効果を引き出すための基本は疲労が無く、しかも集中できる状態で行うことです。

そもそも人間は一つのことに長い間集中し続けることができません。

行動をする時に一番最初に命令を下すのは脳ですが、その脳が疲れてしまうとあらゆる能力が大きく低下します。

これは何も勉強やテスト問題を解くというような頭脳による作業だけでなく、運動にも言えることなのです。

そして体力が消耗すれば、さらに集中するのは難しくなり、しかも他の種類の運動にまで影響が出てきます。

例えば、超ハードなランニングをフラフラになるまで行った後にスクワットをやったらどうなるでしょうか?

足元が定まらないような状態でバーベルを持ち上げれば力も出ませんし、ひどい場合にはバランスを崩して転んでしまうかもしれません。

逆に立てなくなるまでスクワットをやってからランニングをしようとすれば、その走り方は生まれたての子牛のようになってしまうに違いありません(笑)。

疲労した状態で運動を行うと能力が低下し、トレーニング効果も上がりにくくなります

さすがにフラフラの状態で無理やり他の運動をする人なんていないと思いますが、どんな場合でも前に行った運動の疲労が次の運動に影響する事は間違いないでしょう。

だから、筋力増強を最優先したいなら筋トレを先に、持久力アップや体脂肪燃焼を優先したいなら有酸素運動を先に行うのが基本と考えておいてください。

さらに後で行う運動に関しては、疲労の影響を考えて強度を落としたり時間を短めにすることで、無理のないトレーニングメニューを組むことが出来るでしょう。

優先順位が付けられない場合は?

最後に、「筋力トレーニングも有酸素運動もどちらも大事!」というバランス重視の方へのアドバイスをしておきましょう。

ただし、このアドバイスは筋トレと有酸素運動をある程度ハードに、そして連続で行う場合を想定しています。
(詳しくは次のページ「筋トレと有酸素運動どっちが先?2」をご覧下さい。)

筋トレと有酸素運動に優先順位が付けられない、という場合は有酸素運動を先に、筋トレを後に行ってみてください。

研究所長の経験では、筋トレの後に有酸素運動を行うと、息が切れやすくなったり、心拍数がすぐに高くなったりと、マイナスの影響が強く出るように思います。

逆に有酸素運動が先なら、ウォームアップの時間も節約できますし、筋トレの前にちょっと休憩して息を整えれば、筋トレに大きな影響が出る心配は少ないはずです。

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