休憩時間を管理しよう
筋力トレーニングやその他の運動を行う時に、負荷の強さや動作の内容と同じくらい重要になってくるのが休憩時間、つまりインターバルの長さです。
インターバルの時間をしっかり管理するかしないかによってトレーニング効果がまるで違ってくる事もあるので、その影響を十分に理解しておきましょう。
インターバルを管理する意味
それでは、インターバルを管理する事がなぜ重要なのか?という理由について説明しましょう。
運動強度の管理のため
筋力トレーニングやスポーツのための動作トレーニングを行う場合、自分自身に最適なメニューを設定したり、能力の成長の度合いを確認するためには、自分自身の能力をできるだけ正確に把握する必要があります。
しかし、この時に持ち上げたウェイトの重さや回数、動作の内容だけを管理するのでは不十分です。
例えば筋力トレーニングを複数セット行う場合に、セット間や種目間の休憩を5分にした場合と30秒にした場合では、持ち上げられる重量はまるで違ってくるでしょう。
ボクシングの動作トレーニングなどにしても、ラウンド間の休憩を1分として行う場合と、適当に休みながら行った場合では、ペース配分や打てるパンチの強さは大きく違うはずです。
そして、運動の内容に差があれば、トレーニング記録を比較して分析するのも難しくなります。
「能力がどう変化しているか」、あるいは「どれくらいの運動に耐えられるか」を把握するためには、インターバルの長さも(少なくともある程度は)管理する必要があるのです。
成長ホルモンの分泌を促すため
「筋トレ方法の調整」のコンテンツでも触れましたが、筋力トレーニングを行う場合、セット間のインターバルを1分程度にした時に最も成長ホルモンが分泌されやすくなる事が分かっています。
また、インターバルの長さによって同じ運動を行った場合でも使われる遅筋と速筋(「パワー型筋肉・スタミナ型筋肉」を参照)の割合が変わる事があるので、トレーニング効果に違いが出てくるでしょう。
トレーニング時間を短縮するため
インターバルを管理せずにトレーニングを行うと、自分の感覚だけを頼りに時間を管理する事になるのでどうしても「休みすぎ」になります。
そうすると、結果として無駄にトレーニング時間が長くなってしまうことも多いものです。
そんな時は、セット間・種目間のインターバルを厳密に決めてトレーニングを行ってみて下さい。
短時間で密度の高いトレーニングを行うために、とても有効な方法だと思います。
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